7.04.2008

Adobe Reader 9

リリースされたらしいので,試してみることにした.
私は,文書をTeXで書くことがおおいのだが,出力は必ずPDFにする.
だから,確認のためにもPDFビューアは必須なのだ.

動作の軽いFoxitというツールを使っていたこともあるが,表や図が崩れる場合が多いことから,結局利用しなくなってしまった.

さて,話を戻そう.
Adobe Reader 9の話だ.
まず,おかしいと思った点から.

・Adobe Download マネージャー Add-on のインストールを要求してくる
私がインストールしたいのはAdobe Reader 9だ.
なのに,なぜダウンロードマネージャーまで入れなくちゃいけないんだろうか?
目的のソフトにたどり着くために,なぜよけいなソフトを導入しなければいけないのだろうか?
先日ニュースになったビルゲイツのメールにも,よけいなソフトを入れさせるなという文句があったそうだが,作っている側は,なにがうれしくてこんなによけいなソフトを入れさせようとしているのだろうか?
これは,明らかにおかしな点であると思う.

・PDF+Flashって,本当に必要だったの?
これは9で新しく追加された,Flash再生機能に関するものだ.
Flashは,最近Webサイトや広告でも多く使われるが,案外重たいコンテンツだ.
ブロードバンドが普及しているから,あまり気にならなくなっているのかもしれないけれど,その実,CPUのパワーをガツガツと食らっていたりする.
そして,PDFといえば,(Adobe Readerの起動速度が遅いことも相まって)重たいファイルの代名詞となっている.
その二つをくっつけるというのは,とても正気の沙汰とは思えない.

・なぜインストール先を尋ねてこない?
ダウンロードマネージャーを利用したインストールでは,勝手にHDDドライブの「どこか」にインストールされる.
「どこそこに入れますよ」あるいは「ここにいれますけど、いいですか?」、また「インストール先のフォルダを教えてください」に相当するメッセージはいっさい出てこない.
だまって作業を進めて,黙って終わる.
作業ログすら画面に表示しようとしない.
そう,インストールされたファイルの一覧すら表示してこないのだ.
これは,最初にダウンロードマネージャー Add-on をインストールした時点で,もしマルウェアたぐいを入れられたとしても,文句を言えないということではないだろうか?
もしかしたら,メッセージが大量にでるとあたふたしてしまうユーザーには優しいのかもしれない.
が,それはこちらに選択する余地を残しておくべきだろう.
あまりにも,開発者よりのソフトウェアづくりな気がしてならない.

(9になったために付け加えられた,これまでにない)良いところは,今のところ見つかっていない.
起動速度も速くなったらしい.けれど,手元では体感できるほどではないので特筆しない.
(確かにソフト単体での起動は早くなったのかもしれない.が,このソフトはPDFを素速く開けてこそだと思う)

あと,勝手な妄想かもしれないが,起動を早めるために,裏でプロセスを常駐させてたりするんじゃないだろうか?
もしそうだとすれば,言語道断な作りだと言えるんじゃ無かろうか?

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