12.31.2008

こともしも最後なので。

酔った勢いで更新。
今年もいろいろありました。
思い出せないけど。

来年は主力言語をC#、主力フィールドを原稿書きとして活躍できればいいなぁと思ってます。
みなさん、良いお年を!

12.23.2008

「LinuxがMac OS Xよりも優れている10のこと」は、1/3くらいしか当たって無いと思う。

もと記事はこちら
要するに、MacOSを選択するユーザが多い中、いかにLinuxを選択することが賢いかを、10個の例をあげて説いている記事。
完全にLinuxサイドに立って書かれた記事で、中立性/公平性はゼロなので、半分くらいは当たってるかもなと思って読んでみたら、1/3くらい当たってれば良い方じゃないの?という感じだった。

私もLinuxerだし、Linux好きだし、同意できる点も多々あるけれど、あまりにもLinuxをひいきしすぎ。
例えば、移植性だったらNetBSDの方が優れてるだろうよ。
Linuxカーネルの複雑極まりないコードよか、ずっと移植しやすいと思うよ。NetBSDのコードの方が。

柔軟性に関してだって、「Linuxを選択するから」得られる柔軟性ではないじゃないかと思ってしまった。
例に上がってるようなのを柔軟だと言うなら、別にFreeBSDを選択しても、同様の柔軟性は得られると思うよ。

それから、OSとハードを抱き合わせで販売しているMac陣営に対して、PCを相手に長くOSだけ開発してきたLinuxを同次元で比較するのはナンセンスだと思う。

セキュリティの項目は、きちんとこれこれの理由で(あるいはこれこれのデータを根拠として)Linuxの方が優れていると言えないなら、項目として挙げるべきじゃなかったと思う。
記事中でも書かれている通り、これがMacよりセキュリティ面で優れている理由にはならないだろうよ。

コストも導入コストだけ見たナンセンスな見解。
ランニングコストまできちっと見積もって比較しないと意味がないと思う。

アプリケーションの数で比較するのもナンセンス。
使う側にとって重要なのは、「数多くのソフトウェアが動作する」でなく、「使いたいソフトウェアがきちんと動作する」じゃないんだろうかね?
LinuxでPhotoshopやIllustratorを安定して動かせる?

ユーザーに対するやさしさという項目では、すでに前提となっている
「AppleのMac OS Xが成功した理由の1つとして、OSのインタフェースをユーザーにとってやさしいものにし、ほとんどすべての作業を誰でも簡単に行えるようにしたことを挙げることができる。」
がダウトだと思う。

キーボードは慣れの問題。
例えば私は、Linux上ではほとんどすべての作業をEmacsを通じて行ってしまうので、ここで挙げられている優位性を感じることができない。
「しかし多くの人々は2ボタンマウスに慣れ親しんでいるのである。」というのも、優位性を示す根拠にはならないと思う。


……あれ?全部ダメじゃん(笑)

12.20.2008

日本学生支援機構のシステム作ったの、どこの会社だ!!!!

という、怒りのタイトル。
日本学生支援機構では、毎年貸与の継続申し込みが必要なわけですが、このときに貸与継続理由なるものを何箇所か入力します。
ここで注意書きに(全角200文字以内・必須)と書かれているんです。赤文字で。

で、全角200文字以内って言ったら、私たちの感覚からして半角400文字以内だと思うでしょうよ。
それで、いつものクセで数字を半角で打ち込んで、180文字ぐらいに収めて送信ボタンを押したら、全角200文字以内ですとか言われて送信できない……。

いろいろ試行錯誤した結果、半角文字が含まれているとダメなご様子。
っていうか、こんなカスみたいなシステム作って納品したり、こんな仕様にしたのどこのドイツだ!!!

と、怒り心頭でこの記事を書き起こしてるわけです。


あともう一点。
今年から奨学金の返還が滞納した人の個人情報が個人信用情報機構と名乗る団体に提供されるようになったそうです。
で、その同意書も書いて提出しろとの指示。

奨学金貸与継続申し込みの冒頭にも、返還は義務ですから、将来の経済設計を考えて~なんて書いてある。

あのね。
ひとこと言わせてもらうけど

金借りないと教育受けられないような国づくりしといて、それで、金を貸して、返せ返せと取り立てるってアンタ!どんな神経してるんだよ!
金返せの前に、教育に金のかからない国づくりしてからにしろよ!!!!


将来設計云々も、現状の国民の経済状態を観て言ってるんだろうかね?
昨年の今頃なんて、こんなに経済状態が悪くなるなんて、誰にも予想できなかったのに、それを計画的に予想しろとは……。
どんだけ無茶な要求なんだろうと思うね。
あまりにも頭でっかちなお役人根性で金貸してるから、始末に悪いと。

もっと借りる側の立場に立って金を貸してくれる機構なら、返そうって気になるんじゃないの?みんな。

好きで金借りるやつなんて居ないでしょうよ。
もっと常識的に考えて欲しいもんだ。

無神経な言い回しに無性に腹が立ったよ!

12.19.2008

CodeZineに記事が掲載されました。

およそ2週間ぶりの更新。
今後もこんな感じでトロトロやってきます(笑)
Distro Freakをアップしようと思ったら、サーバ障害(しかもリアルな炎上による影響の上、今日新宿でウンウン唸って走る消防車見たんだよねwww)らしく、しばらくなんともなりそうにないので、こちらだけ更新しときます。

表題のとおり、CodeZineにて記事が掲載されました。

C#による多言語対応アプリケーション開発のコツ

と題して、coLinux ManagerやらScribefireやらを日本語化した時のノウハウをざっくりまとめた記事になっています。

多言語対応アプリを.NETを使って書く必要に迫られている方、海外の.NETなオープンソースアプリを日本語化したいなぁとお考えの方の助力になれば幸いでございまする。

今後もちょいちょい記事を書かせてもらうと思うので、よろしくお願いします。

12.06.2008

Wall.E観てきた

およそひと月ぶりの更新。

今日公開の、Disny - Pixarの新作映画、Wall.Eを観てきた。
おともだちバンドなる黄色いバンドまでもらってしまって、すっかりWall.E信者だ。

これまでのPixar作品のように、3Dの表現技術が著しく向上したなぁと感じる場面はそうなく(ただし、爆風の表現は素晴らしいと思った)、実写取り込みなども使った、これまでのPixarとはちょっと違った雰囲気のある映画であると思った。

宇宙空間での運動や、スペースデブリの表現など、もうひと工夫ほしいなと思う場面もあったが、作品のテーマは時代の流れに即していると思うし、ニモの監督だけあって、人情ドラマ的な作りこみがうまく、大人が見て楽しめる作品に仕上げてあるなと思った。

日本語吹き替え版で観たのだが、吹き替えに関して言えば、Eveの音声に一部人間味が出すぎているなと思うところがあったほかはおおむね良い感じだと思った。
というか、EveとWall.Eは元音声のままでよかったのではないかと思う。

ネタバレになってしまうが、宇宙船のキャプテンがマニュアルをマニュエルと読み間違える場面。
日本語吹き替え版ではマニュアルとカタカナで書かれているので、絶対に読み間違うはずはない。
マニュアル→マニュエルの読み間違えは、あのマニュアルと書かれた部分が、Manualと書かれていればこそだ。
なんだか、こういう小さいミスが物語を面白くなくしている気がしてならなかった。

というか、日本語化するなら音声と字幕のみにして、作品そのものには手を加えないでほしいと思うのは、私だけだろうか?
日本語訳がほしければ、字幕のように出せばいいだけの話だし、何よりちょっとした表記物ぐらい、訳なしだって雰囲気で理解できたり、意味が通じたりするだろうに。
それ以上に、手を加えることで作品の質を落としてしまうような気がしてならない。
(それなら字幕版を観ろという話になるけれど、あくまで映像の話であって、音声は日本語が良いのだ。)

この辺は、他の日本語吹き替え版にも言えることだから、そういった業務を行っている会社は、その辺を再検討してみて欲しいなぁ。

最後は愚痴っぽくなっちゃたけど、Wall.E自体は観る価値のある作品だと思うので、ぜひ多くの人に観て欲しいなぁ。

……そうそう、行くならぜひ「大切な人」と。
なぜ大切な人と行くべきかということの答えは、映画館で知ることができます。


これでトイストリーから続いたPixarの初期に発想された映画は一通り終りなのかな?
これらに続く素晴らしい作品が出てくることを、楽しみに待つとしようかな。