12.26.2011

Debian GNU/Linux (Sid) で Amazon MP3 からアルバム曲を買う方法

田中投手は3億円の年俸なのに、僕は時給1000円を下回りそうです。

Amazon MP3をaptosidで使いたくて、clamzを導入しました。
# apt-get install clamz
で超手軽にインストール完了。

http://www.amazon.co.jp/gp/dmusic/after_download_manager_install.html
にアクセスしてからショッピングを開始し、あとは普通に楽曲を買って、*.amzファイルを落としてくる。
落としてきたディレクトリに移動して
$ clamz *.amz
すれば、そのままダウンロードできる。

注意点は、アルバムを落としてもディレクトリを作ってくれないこと。

だから、
楽曲のディレクトリを作成→そこにamzファイルを落とす→そこまで行って、clamzで楽曲を落とす
ってなステップを踏まないと、楽曲がバラバラにディレクトリ以下に展開されることになる。

気にしない人は気にしないだろうけど、気になる人は注意。

Sid (unstable) で行けたから、同じ Debian GNU/Linux なら、testing (今のtestingってwheezy?) でもいけると思う。
あとはクールな音楽プレイヤーがほしいな。
Panasonic の MV100 は Linux との相性悪くてハズレだったし。
まともなデザインのスマホが出たら兼任させたい。
(Xperia rayがなグッドな空気を出してたけど、USB端子の部分と頭頂部のON/OFFボタン、HOMEボタンの押しにくさ、今時ゴリラガラスじゃないあたりに不満が出て、未だに乗り換えられず。)

12.25.2011

映画みてきました。

「山本五十六」を観てきました。

以下、感想ですがネタバレ含むのでご注意を。




まず、映画である必要はゼロだと思いました。
地上波で、山本五十六特集とかいって2時間の番組を組めば十分な内容で、映画という手法を使って表現する必要性を全く感じませんでした。
最後の方は飽きてしまったし、盛り上がりも、息を飲む瞬間も、ホロリとくるシーンも、何も無い映画でした。

内容も山本五十六の一生をなぞっただけな上に、妄想補正が加わっているだろうと思われる箇所が多数あり、一生をなぞっていて、かつ人物としての山本五十六を描き出そうとしているだけに、細かい妄想補正が随分気になりました。
(戦争オタク、軍事オタクな方々の意見も聞いてみたいです。)

最後の終戦のシーンも、起承転結の無い話を無理やり、物語への貢献度としては明らかに低い真藤という新聞記者の立場でまとめあげていて、不自然極まりないです。

五十六が死んだシーンでフィニッシュした方が、意味不明な終わり方の映画として、多少は議論の余地があったかと思いますが、最後のとって付けたエンディングカットによって、無理やり着地した、お粗末な作品になってしまったように思います。

スクリーンの中の俳優さんの演技が非常によく、艦船のCGも良かっただけに、映画としてみると冗談にしか見えないのが非常に残念です。

あと、航空機や煙のCG描写が雑です。
艦船に力を入れて、力尽きたんでしょうか?
こういうところも、テレビで良かったじゃんと思えてしまうところでした。

1700円の価値はないです。

読書

12月も3冊は読みきれた。
後半2冊はつづきものだけど;

1冊目は先日のOnLisp。
で、残る2冊はスティーブ・ジョブス。





感想も何も無いし、そもそもスティーブ・ジョブスのことはよく知らないんだけど、よくできた伝記だと思う。
翻訳はイマイチセンスが無いところが見られたし、「人は表紙で本を判断する」というApple哲学の一部を掲載しておきながら、書籍自体の表紙のセンスがダサダサだったけど、内容はNHKのブームに乗っかろうとしただけの下手クソなジョブズ特集より1000倍マシだし、ジョブズの人となりがよく伝わってきた。

結局のところ、クローズドでコントロールされたシステムが基盤を作り、オープンな奴らがぶっ壊し、ぶっ壊された環境から、クローズドな奴らがまた新しいイノベーションを起こすというくり返しで、世の中のイノベーションは起こっていると感じさせられた。

ただ、最近のスマホやタブレットの市場は違うようだ。
Appleの模倣こそできても、Windowsがやったように粘り強く、しつこいくらいに食らいついて、結局自分たちが優位な状況を作ってしまう、そういう情熱はどこにもない。

真似てみて、ダメそうならすぐやめるし、マネ以上にはならないものづくりしかしていないように思える。
Android搭載!を謳うけれども、せっかくWindowsよりずっとオープンなAndroidを使っていながら、各社がAndroidのここがクソ!と思える部分を改良しようとせず、結局支給されたOSをそのまま乗っけて、Windowsと同じようなで売り方売っている現実から、それがよくわかる。

あんまりスマホ論に傾くと、またひとつ記事がかけてしまうし、読書という本筋から外れるのでここいらで切り上げ。
1月からは、古典に挑戦しようかな。

スマホとテレビに思うこと。

スマホが欲しくなって、いろいろ品定め中なんですが、どれもしっくりこないものばかり。

何がひどいって、スペックばかりのバカ面スマホばかり。
デザインはみんなHTCがiPhoneを真似た、あるいはGalaxyが確立したあのスタイルをそっくり真似てばかり。

少し変わったデザインかと思えば、スライド式のハードウェアキーパッドを備えるというスマートな姿から遠く離れたデザイン。

コンセプトモデルですら、コンセプトを伝えきれていない。
例えばTOUCH WOOD SH-08C、木を生かしたデザインなのに、ディスプレイ面の金属のフチどりは何だ?
銀の縁取りが森を喰らい尽くす工業世界を表しているようで、全部を台無しにしていると思う。
無駄に分厚いし、液晶面には無駄が多いし、挙句は上面端子部の樹脂カバーとチープなデザインのボタンが安っぽさを演出してる。

全然スマートじゃない。
何なんだろうか。本当に売る気があるんだろうか?

加えて気になるのはデカさ。
どこがスマートなんだと。むしろ怒りすら覚えるような筐体は、iPhoneの一人勝ち状態が当然と思えてくるほど。

iPhoneがもう少しオープンなシステムであれば速攻でiPhoneを選択しているところだけれども、いかんせん、今日のクローズドシステムの代表選手とも言える製品だから、おいそれと手を出す事はできない。
(根っからのMacユーザだったなら別だけれども。)

パソコンと違って成熟している市場ではないし、心惹かれるスマホも無い。

ひどい話だと思う。欲しいと思っているのに、欲求を満足できるだけの製品は世の中に無いのだから。



もう一個。テレビの話。
ふとテレビを見ていて思ったのだけれども、ペアレンタルコントロールの付いたテレビってないんだろうか?
子供に見せたくない番組をインテリジェントに探してロックしてくれるような。

最近の録画機器の進化を逆に使えば、十分可能な技術だと思うんだけど
各社が付けていないのは、テレビ局とのスポンサー関係があるからなんだろうか。

「子供に見せたくない番組」なんていう誰も得しない、なんのためにもならないランキング作りに金を使うくらいならば、コントロールできる機器の開発に投資しようとは思わないんだろうか。

そんな事を思ったのでした。

12.24.2011

メリー・クリスマス

長く感じた2011年ももうすぐ終わり。
すぐに2012年になる。

新しい芽吹きの香りと、新しい地球の音と、新しい革新の姿がやってくる。
五感で楽しむ2012年。

そんな年を心待ちにしながら、長く苦しい業を請け負ってくれた2011年に感謝しつつ
今年の10大ニュースでも議論しながら、ゆっくりと残りの日々を過ごしたいと思います。

12.13.2011

エコカー補助金は正義か?

エコカー補助金が復活することになった。

枝野大臣は、国内の需要を呼び起こすと発言しているが
どう考えても「需要の先食い」以外のなにものでもない。

直前のエコカー補助金が経済にもたらした影響を考えても
とてもこの時期に早々と復活させるものではないだろう。

需要を先食いしてしまうことによって、保険がなくなる危険を考えなければならない。

前回のエコカー補助金を考えてみて欲しい。

販売店は補助金が終わって以後、売上が厳しかったら補助金は嬉しいなどとのたまっている。
本来ならば、補助金が出ている間に、需要の掘り起こしをしなければならなかったはずだ。

それが、生産が追いつかないだの何だのと言って
結局は先食いしている需要を食い尽くすことにばかり神経を使った結果
今の膠着した経済から全く抜け出せていない状態が続いているのではないだろうか。

税金を使っての補助金であって、国の経済のためには仕方のない痛みだというのであれば
補助金によって設ける産業界は、本当の需要の掘り起こしのために知恵を絞ることを確約するべきだろう。

振動経済を選ばず、経済成長を望むのであれば、常に胃を掻き毟りたくなるようなストレスに耐え
貪欲に需要の掘り起こしに務めるべきだ。

それができないのであれば、補助金など出すべきでなく、経済成長以外の国としてのあり方を議論するべきだろう。

今度のエコカー補助金は、期限切れまで一年ある。
今から先食いでない、本当の需要掘り起こしのために、各社の努力が試されている。

12.10.2011

何度読んでも難しいなぁ。

On Lisp。
PDF版を以前に読んだけれども、今度は書籍版。
訳がイマイチな空気を醸す場面もあるけれど、やはりPDF版から感じていたとおり、難しい。
(マクロとCLOSの部分の理解が特にダメだった)
たぶん、僕がLispから少し離れていたことや、Lispでまともなコードを書いたことが無いのが原因だろうというところまで見えてきて
もう一度Lispに向き合ってみようかなという気にさせられた。

いつか、Lispで仕事をしてみたいもんだなぁ。


12.04.2011

一気に書く、読書記録。

9月に出張に出てからというもの、読書記録すらさぼっていたので、少しだけ気持ちに余裕のできた今のうちに、ざざっと記録だけでもつけておこうと思います。
読んだ数は少ないです。たぶん、月3冊目標に達してないなぁ。


一冊目。



海の科学がわかる本。
鳥羽水族館で見つけて買って、ずずいっと読んでしまったけれども、海の科学がわかるというよりは、海の科学があるのに、海にはこんなにわからないことがあることがわかる本といった感じ。
内容は比較的平易で、気象学やら海洋学の前提知識も必要なく、私のような素人でも楽しく読めました。


二冊目。



電磁気学のABC。
こんなにやさしい電磁気学の教科書は初めて読みました。
電磁気学を一般教養として身につけておきたい方におすすめです。
反面、物理好きな方には少し物足りないと思います。
アナロジーたっぷりで、目に見えない電気の考え方を知ることができるのがGoodでした。


三冊目。



新人デザイナーのための色彩デザイン・配色のルールを学べる本。
新人デザイナーじゃないですが、ソフトのデザインをする上でヒントになればと購入。
中身が広告ベースだったのが残念で、ウェブサイトには応用できそうなものの、ソフトのインタフェイス配色に応用するのはちょっと難しいかな。
(ソフトウェアの画面は、どうしてもバックカラーがグレーになってしまうので、任意の色を基調に考えられる広告系デザインとは、そもそも考え方が異なるのかも。)


四冊目。



40ヶ国語習得法。
いうまでもなく、努力あるのみという結論には感服。シンプルで、説得力があります。
個人的には、付録的に付いている後半のいろいろな国の言語に関する紹介と考察が面白かったです。
創作する人は、外国語の紹介を見るだけでも面白いヒントがありそうな一冊だと思いますよ。

ということで四冊。
そこまで読んで12月に入り、12月の1冊目を黙々と読んでおります。
月内は読みたい本がたくさんあるので、もう少しペースアップしたいな。

10.09.2011

仕事について思うこと。

毎日忙しい。

こういう世の中の状況の中、仕事があるのは幸せなことだと思う。

けれども、大きな疑問もある。

 

というのも、僕の仕事は多くの素晴らしい自然環境を、大きく破壊した上に成り立っているからだ。

本当にこれでいいのだろうかと、考えてしまう。

24時間稼働する工場、星かき消すほどの強い光に 照らされる夜空

虫の鳴き声もしない山、代わりに響く工業機械の轟音。

 

あれだけ面白いことを教わり、楽しい時間を自然からもらって、僕はどうしてこんな仕返しをしているのかと思う。

さて、僕には何ができるのだろうか。

9.29.2011

工業的農業にはクラウドが不可欠か。

出張で東海エリアに着ています。僕です。

朝6時半に起きてホテルで朝食をとり、7時には出発、夜戻ってくるのは10時近くという労働状態で、本を読む余裕がありません。

でも、鳥羽水族館には行ってきました。ジュゴンは可愛かったです。

画像については後日アップしつつ語るとして、今日はテレビを見ながら思ったタイトル通りの話です。

 

WBSによれば、クラウドで農業のデータを蓄積することで最適な植え付け時期などが分かるようになってきたとのこと。

農業へのIT技術の転用は結構前から言われていることで、大量生産を可能にしようとすればするほど、データの蓄積と統計解析による結果に即した農業を行うことが必要になってくるはずです。

そういう中で、クラウドを使ったその手のデータ蓄積・分析サービスは今後需要が増えてくるだろうなと思います。

適当にPHPでも勉強して、家庭菜園向けのサービスを書いてみようかしらん。

9.15.2011

なんでCEDECでMatzが話すのかよくわからない。

TGSの運営に咬んでる日経つながりだろうか

それにしても、ゲーム畑じゃないMatzが出てきてCDECで講演て。

Matz自身の講演内容に文句はないし、興味のある話題だけども
CEDECでやる必要はないだろう。

CEDECの場を考えれば、運営側だってもっとやるべき演目があろうに。

9.12.2011

読書

日焼けで肌がヒリヒリします。

日焼け止めを買おうか悩み中です。

そんなこんなで9月2冊目。

ずっと英語をやろうやろうと何度かやってもうまくいかないので

いい具合に習慣になっている読書に組み込んでしまうことにしました。

月に1冊は洋書を加えて、月々3冊としたいところ。

で、今回読んだのはこれ。

多読に向けてハシゴを一歩々々登っていくイメージで…と解説されているラダーシリーズから、「First Step in Reading English: 絵で読む英語」

児童向け絵本のような感じで、徐々に使用するアルファベットの数や語数が増えて行くタイプの書籍。

個人的には自分の英語読みレベルをなんとなく把握することができたので良かったのではないかと。

ラダーシリーズを選んだのは、子供の頃楽しんで読んだ書籍がラインナップされていたり、個人的に興味のある話題を扱った書籍がラインナップされているから。

当面の目標は、Level3にラインナップされているシャーロックホームズシリーズを読むこと。

小学生の頃、昼休みと放課後の図書室で、図書委員として貸出作業をするかたわら、ワクワクドキドキしながら読んだあの話を原語で読むことです。

まだ出だしのLevel1だけれども、Level3に達するにはどのぐらい読めば理解できる程度の力が付くものか。

個人差があるとはいうものの、多読でどのぐらいという指標がないのは辛いところです。

まったり、まったり進んでいって、ラダーシリーズをある程度制覇したら、未だに積ん読になっているファインマン物理学の原著を楽しみたいと思っています。

9.06.2011

読書。

9月一冊目。

入門Git。

文章すごい読みにくかった。

なんというか、翻訳書的な読みにくさがありました。

反面、内容はヒジョーに濃く、Gitの仕組みから用途別に使い方まで細かく解説されている。

Gitは今現在も進化していて、この書籍との乖離がある部分も出てきて入ると思うけれども、こういった形で書籍として一旦まとめられているところを見ると、ベースの部分はここから変化しないぐらいに安定しているということなんだろう。

最近は個人でプログラムを書くことも少ないけれども、またモリっとヤル気が出てきたら、Gitを使って色々書いていけたらいいなと思う。

読んでみたいOSSなコードもいくつかあるので、ここで覚えたGitの使い方を効果的に使えていけたらいいなぁ。

Mercurialなんかと比べて、どういう訳かGitに惹かれるなんていう人は、図書館なんかで見つけたら読んでみるといいと思う。

購入するかどうかは、それから決めてもいいんじゃないだろうか。

8.30.2011

部屋が片付かない。

狭い部屋だから、片付かないと活動するためのスペースがなくなる。
けれども、部屋は片付かず。

何も出来ず、結局こうしてネットブックでチマチマネットサーフィンに没頭。
気づけば夜中という繰り返し。

やりたいことは色々あるのに、イマイチできていないのはいつもどおり。
いつもどおり意志が弱い事に起因しているところまでは分析できている訳だけれども。

なんとかスキルアップを目指して、次のステージに進みたいなぁ。
攻略本がないのが、難しくもあり、楽しくもあるところか。

なんて思っていたら、今月赤字。
社会人になって初めてじゃないだろうか。赤字月。
でもまぁ、計画して使っていての中での赤字なので、ちょっと前に流行った言葉を使えば「想定の範囲内」 といったところ。

無理せず貯めて、コツコツやっていこう。

8.19.2011

読書

今月3冊目。

今回読んだのはこちら。

気候変動とエネルギー問題。

著者は金属物理学・材料科学を専門とする科学者。

その科学者が、クライメートゲート事件に端を発する、一連の「人為的二酸化炭素排出量増加による地球温暖化」という、日本ではアタリマエのことと捉えられていた問題が瓦解する様子を、詳細に、かつわかりやすく記述している。

大学では計算機科学を専攻していて、気象問題にも多少なりとも関心のある私としては、クライメートゲート事件は、よくある科学者がパラメータを調整して詐称した事件という認識だったけれども、本書を読んで、いかに根の深い、政治的な策略に満ちたものであったかということをよく知ることができた。

(それと同時に、興味のある分野だと自分で思っていたのに、如何に無学なことかと恥ずかしい思いにもなった)

いつものように結論から言えば、「万人が読んで、行動を起こすべき一冊」といったところで、ここ1年半ほど読書を続けた中で、1,2を争う良書だと思う。

まず、語り口が丁寧だ。

後半の核融合の議論や地球大気の仕組みなどは少し難しいかもしれないが、全編を通して一般的な知識でも理解できるように構成されていて、専門知識を要求してこない所が素晴らしい。

それでいて、一連の二酸化炭素排出量の問題が、日本にどれだけの不利益をもたらしているかを論じ、日本が直面している問題はそこでないことを諭すという形だ。

さらに素晴らしいと思うのが、つぶさに出典を明らかにしていることだ。

内容に疑問があれば、出典を当たれば良いという書き方は実に科学者的であると共に、日本では受け入れがたい議論である「地球温暖化はウソ」という議論について、確かな証拠を提示するものでもあると思う。

この本を読んで真っ先に思ったのが、何か行動を起こさなければならないという気持ちだった。

おそらくこの書籍は、今後何度も読み返すことになるだろうと思うが、まずは最初の出会いの記録として、記事を残しておきたいと思う。

自分の住んでいる国、環境、星に少しでも興味があるなら、ぜひ一読をお勧めしたい。

8.18.2011

円高が進む中、なぜ日本は方向転換できなかったのか、それが理解できずに居る。

ものづくりを自称する企業に務めていながら、タイトル通りの事を思う。

円高が進んでいるというけれども、いまに始まったことではない。
少なくとも僕が子供の頃は1ドル120円ぐらいの時代だったから、10年以上かけて徐々に円高が進んできた事が分かる。

こうして円が高くなれば、当然製造業による輸出中心の外貨獲得は難しくなってくる。

お客さんは高度な製品を求める一方、円高のせいで外に売っても利益は・・・となる訳じゃないか。

であれば、なぜこの10年間で、製造業中心にしがみついてきたのか、いまさらながら疑問に思う。

ITバブルの時ですら、製造業中心の日本のスタイルは変わらなかった。
現物主義なのかもしれないし、「モノヅクリ大国、ニッポン!」 てのが素晴らしいとすっかり盲信している人たちが大勢居るという事かもしれないし、20年、30年、いやもっとかけて築いてきた製造業から、そうやすやすと他の業種に転向できるわけがない!と思っている人たちが居るのかもしれない。

ただ、ここまで円高が進んできたら、真面目に別の方向性を探るべきだと思う。
スウェーデンのように金融立国を目指したって、何ら悪いことじゃない。

国そのものがシンクタンクのようになって、諸外国の格付けをして利益がでるなら、それでもいいと思う。

もっと言えば、自国の中に目を向けた業種、例えばエネルギー産業とか農業・漁業のような食料自給率向上につながる分野に、力の入れ方を変えてもいいんじゃないだろうか。

もう一度書くけれども、僕はものづくりをする企業に務めている。

けれども、こう思う。もう製造業の時代――作って売って、それで外貨を得る、メイドインジャパンの時代は終わったんだろうと。

いまは猿真似だパクリだと中国韓国を小馬鹿にすることができているけれども、1年後はわからない。

また「日本人が吠えている 」などと世界から言われないようにするためには、自分たちの身の丈にあった外貨の稼ぎ方にシフトする必要があるだろうと思う。

相対的とはいえ、日本の円がこれだけ価値を上げている今、そこを使って国全体を潤すことができないのだろうか。

8.17.2011

読書。

今月2冊目。

久々な感がある技術書系。

以前日記にも買ったよ報告を書いた、「awkを256倍使うための本:を読了。

1993年が初版だから仕方ないんだけれども、率直な感想として「内容古すぎ」。

ただ、awkの使い方はよくわかったし、これまでごく単純なフィルタしか書いてこなかったけれども、あれこれかけそうな気になったという点で、なかなかグッドな書籍だったと思う。

Amazonではやたら高い評価が付いているけれども、思い出補正だと思うな。

256倍本のアヤシィ文章が好きだというならば止めませんが、awkを勉強しようと思って、今からこの本を買うのはオススメしません。やっぱり内容が古いから。

ただ、巻末のリファレンスは何かと役に立つと思うので、awkを使っている人なら一読の価値アリかと思います。

個人的には☆3つ半。

8.16.2011

ようやく来るね。C++0x改めC++11!!

満場一致で承認ってあたりに、策定までの苦労を感じさせる。

まぁ従来通り膨大な仕様で、完全準拠なコンパイラは出てこないだろうけども、標準になってくれたことでBoostもずいぶん積極的に使えるだろうし、STL大好きなオジサン達に「時代は変わった」と言えるだろうし、最近話題の関数型言語由来の関数の使い方が入ってきて、ますますカオスになることうけあいだろうけど。

Cマガジンがまだ発刊されてたら、次の号あたりは総力特集だったんだろうなぁと妄想してみたり。

ずいぶん長いことC++なんて触ってないけど、ここらでもういっぺん触ってみようかなぁ。

詳解C++って書籍で勉強して、一時期はガッツリC++プログラマーだったことも あるんダヨ!

8.15.2011

InfoQ Japanの翻訳が酷い。

今日はRuby1.9.3のGCの話とか、Webは暗号化されるべきかとか、いくつか気になる話題があったので読んだけれども、酷い訳だと思う。

ある程度の品質の訳が読めるだろうと期待して日本語版で登録しているのに、これだったら英語で読んだほうがマシかなと。

あまり技術に詳しくない人が訳しているんだろうか?せっかく日本語版で提供しているんだから、もうすこししっかりしてほしいなぁ。

awk本、Git本を買い、意味なくダラリと過ごす夏。

awkを256倍使うための本を購入。巻末を見て驚いたけど、1993年の書籍なのね。。。
256倍本として一時期いろんなシリーズが出ていて、プチブームにもなったような気がしていたけれども、今や見る影もなし。筆者の方々もどこでどうしておられるやら。

で、ついでと言っては何だけど、前から勉強したいと思っていたGitの書籍も購入。
Gitでバリバリ管理したいプロジェクトがあるわけではないけれど、殻を破るにはきちんと腰を据えてGitを使いこなせるようになっておくべきかなと思って。
(個人的に、Mercurialはなんかヤダ。以前はdarcsが好きで使っていたけれど、 SUSEにはパッケージがないからGitに乗り換えてしまおうかと。)

で、夏なのであれこれ活動中なんだけれども、お勉強のための時間がほとんど取れていない事に気づいた。

早めに部屋を片付けて、勉強できる状態を作らなければなるまい。

色々やりたいこともあるし。(といいながら、 ゲームとネットで時間を浪費してしまう現実。)

8.06.2011

読書。

早くも8月一冊目。

読んだのはこちら。

英語を学ぶのは40歳からがいい。




本を読んだ結論から言えば、40歳でなくてもいい。

結局のところ、学びたい気持ちと、英語を使いたい気持ちが大事という話だ。

そして、著者が英語系の方だからはわからないが、目次でほぼすべて、重要なことが書かれてしまっている。

買うまでもなく、立ち読みで目次を読めば、本書の内容の80%は網羅できると考えて良いと思う。

もっとも、残りの20%には、巻末にあるよくある語集の付録や、初心者にオススメの書籍などの紹介が入っているため、人によってはためになる一冊だと思うかもしれない。

眼から鱗とまではいかないが、学校のやり方と違う英語勉強法というものに興味があれば、40歳で無くても手を出す価値はあると思う。

新書でこれを言うのは反則だと思うが、目次だけで言いたいことが終わっている書籍だけあって、もう少し安ければ・・・と思わずには居られなかった。

8.02.2011

DVDを見るために。

どうしても見なければならないDVDが出てきたので、早速見ようとおもったものの、私のAOHAPPYには光学ドライブというものがついていない。

そんなわけで、押入れの中からEPSONのエンデバーを取り出してきた。

DVDスーパーマルチドライブ搭載のコイツなら、再生できるだろうと踏んだからだ。

けれども、どのソフトで試してみても、DVDを観ることができない。

あきらめてポータブルDVDプレイヤを買おうとも思って、Amazonでポチってみたが、今度は購入ができない。

悩みに悩んだ末、もしやと思ってエンデバーの端末上で魔法の言葉をタイプしてみる。

# apt-get install libdvdcss2

解決。カフェインを使ってDVDが再生できるようになりました。めでたし。めでたし。

テレビから離れたところから見る嫌韓

ごく一部のネットで話題になっている嫌韓。

最初は嫌菅とかけてるのかと思ったけれど、嫌菅はもはや眼中に無いようで、フジテレビをはじめとした韓国推しの放送局をターゲットに、白熱したやり取りが繰り広げられている。

我が家にはテレビがないので、文字ベースでチョロリと読むこれらの情報しか無いわけだが、ここに日本にくすぶる僅かな危機感を感じ取ることができる。

その昔、私などほとんど歴史の授業で習った程度であるが、アメリカが日本製品のボイコットを行った事がある。

それは、猿真似ばかりしていた日本人が、日本人の作った製品で世界を席巻し、アメリカ国内の商品が売れなくなった事や、安くて良い日本製品が大量にアメリカ国内に入り込んだ結果、製造業が大打撃を受けた影響が大きかったと聞いている。

製造業もヒュンダイやサムスンなど、徐々に力をつけていることは事実だし、それらに先んじて韓国のアイドルグループやドラマなどが日本国内を席巻し、「このままでは韓国に圧倒される」 という危機感が、今回の(まだボヤ程度の)火種につながったのではないかと思う。

アメリカの不買運動と異なる点は、韓国の国力が当時の日本ほど高くない点だろう。

先に上げた企業を見ても、韓国国内の国力増強につながる動きはほとんど無い。
能力のあるエンジニアは外国人ばかりだし、主要なマーケットも国外にある。

さらに金融基盤の弱さも、多くの日本人が本気で恐れていない理由になると思う。

だが、これだけメディア戦略として韓国のコンテンツが仕掛けられてきている以上、いずれはそういった弱さを押してでも、日本超に出てくることは間違いない。

実際に韓国のエンジニアなどと仕事をすると、そのハングリー精神の高さに驚かされる。

おそらく、かつての日本のエンジニアも、当時の先進国から見ればそんな風に見えたのだろうと思う。
何より相手を駆逐するのに必要なのはハングリー精神だ。

しかし、日本人は既に追う側でなく、追われる側に回っている。

企業の頭の固い御人達は、かつての日本を未だに夢想しているようだが、もうそんな事を言っている場合ではない。

欧米のように、追いつけ追い越せと迫ってくる諸国をなんらかの形でかわし、言葉と知恵と先進技術を持って制し、自国の利益にするためにはどうしたらいいか、考えなければならないところに来ているのだろうと思う。

嫌韓が恐韓に変わる前に、それぞれが身近なところで、意識改革をする必要がある。

うさぎと亀の亀は、うさぎを追い越した後、どんな気持ちでゴールを目指したのだろうか。

追い越すまでの気持ちと、追い越した後の気持ち、後ろからうさぎが追ってくる恐怖。

それと闘いながら、亀は何を思ったのだろうか。

思いを馳せる価値はあると思う。

7.30.2011

3DS値下げの話。

ひとりの3DSユーザとして、裾野が広がる可能性があるならば、とてもいいことだと思う。

今日すれ違ったユーザ(メッセージの内容から20代後半以上の会社員と思われる )は、損をしたとかクソ企業とか酷いメッセージを書いていたが、購入したときに高いと思ったならば買わなければよかっただけの話ではないかと思う。

2万5千円の価値がそこにあるから、3DSを買ったのだ。

今企業が小売価格を下げたからと言って、自分にとって2万5千円分の価値のあるデバイスであることに変わりは無いんじゃないだろうか。

それを1万5千円で手に入れられるとなると、「あー。1万円分損した」と思うのだろうか?

自分にとって価格相応の価値があるのだから、小売価格が下がったからと言ってそこに文句を言ったり、ひがんでみたりするのはおかしな話だと、このすれ違いを通して思ったのである。

ただ、この話は子供の視点から見れば別だ。

「僕にとって価値のあるもの」 の尺度がそもそも違う子供は、親にあれほどねだって買ってもらったデバイスが、ねだる度合いとしてはもう少し弱くても買ってもらえる価格帯に落ちてくるとか、そもそも価格と価値という概念が違っている子供にとってみれば、身勝手な大人企業のやり方だと思う子供居るだろうと思う。

任天堂が考えなければいけないのは、そういう子供たちへの補償であり、ケアだ。

先に購入した大人のことなんてどうでもイイ。

どうでもイイというか、大人ならその価値判断が付いているはずで、2万5千円分の価値がある、つまり2万5千円で買って得になると換算して買ったユーザなのだから、二の次三の次の対応で全く問題ないと思う。

私自身、つい先日3DSを買ったユーザのひとりとして、無料のソフトウェア配布なんて無くても、3DSで一緒に遊べるユーザが増えるだけで十分意味のある値下げだと思っているし、3DSは1万5千円なら買っていいと思える人たちが購入に走るわけだから、価値観の相違こそあれど歓迎すべき動きだと思っている。

価格値下げについてはこんなふうに思っているわけだが、その他の点で非常に残念なのは、任天堂自身が3DSが売れないのは価格の問題だと考えているように見える点だと思う。

ハッキリ言おう。3DSが売れないのは新しいコンテンツが無いからだ。

確かにいまの小学生にしてみれば、ゼルダの伝説やスターフォックスは13年も昔の、触ったことのないソフトかもしれない。

しかし、ソフトの内容そのものからは昔臭さを消すことはできない。

それはシナリオだったり、デザインだったり、色の使い方だったり、グラフィックの描き方だったり、言葉の端々に出てくる。そして、ユーザはそれを敏感に感じ取るのだ。

さらに3DSの中では売れているとされるバイオハザードやテイルズオブシリーズも、有名タイトルどころであって、目新しさがない。

裸眼立体視が可能なデバイスであり、立体画像が撮影できるカメラを備え、AR能力を持ち合わせ、さらにはミュージック再生やインターネット接続までこなすことのできる、新しいデバイスでありながら、そこで動くゲームに新しさが無いのだ。

これでは売れるわけがない。

私の周りでは、多くの人が「3DSはマリオ待ち」と話している。

マリオならば、新しさを感じさせてくれるだろうという期待から出ている発言だと思う。

ゲーム開発者はもう一度、自分自身の手で3DSをさわりまくってみるべきだ。

パソコンの前に座って、企画書を書いている場合ではない。それはあとでやることだ。

まずは3DSを触ってみて、どれだけ新しいデバイスであるかを再認識してほしい。そして、裸眼立体視以外の機能にも目を向けて「どんな遊び方ができるか」をまず考えて欲しいと思う。

値下げは歓迎するが、コンテンツが充実しないままの経営戦略的なやり方には疑問を覚える。

3DS値下げのニュースを聞いて、そして今日すれ違った人のメッセージを読んで、そんな風に感じたのである。

7.28.2011

zshを使って、ffmpegで一気にファイルを変換する

覚書程度に。

ffmepgの弱点は、例えばwavからmp3に変換する時、ワイルドカードによるファイル名してが効かないことだ。

例えばいっぺんに変換しようとして

ffmpeg -i *.wav *.mp3

なんてしても、*.wavがねぇ!と怒られる。

そんなわけで、zshでいっぺんに変換してみた。

こんな感じ。

% foreach f (*.wav)
>ffmpeg -i $f -ar 44100 -ab 128 -threads 2 $f:r.mp3
>end

foreachでwavファイルを展開してひとつずつ$fに放り込んでいって、 $f:rでファイル名部分を取り出して、拡張子をmp3に変えてやるという感じ。

ちなみに-threadsオプションは、確かマルチスレッド化するためのオプションだった気がする。

CPUコア数を入れてみたけれども、あまり体感的な差はない。

もしかして、我が家のはマルチスレッド対応じゃないffmepgだったかしらん。。。

ともあれ、こういう時はzsh使いで良かったなぁと感じるわけです。

7.25.2011

読書。

今月4冊目。

読んだのはこちら。

深海生物の謎。

写真と共に深海生物をつらつら紹介しつつ、その生態の不思議について論じるというタイプの図鑑的書籍。

文体は非常に読みやすく、品川駅からスタートして三浦海岸に出て、海岸の地形的特長から深海への語りをはじめるという、探検をしているかのようななめらかな構成で、すんなりと深海探検の世界に入り込むことができました。

章を追うごとに徐々に深い地域へと移動していき、最後には一気に陸に上がり、そしてそこまでお世話になってきた深海探検機材の紹介に移るという無理の無い構成で、一気に読みきってしまいました。

写真も非常に多く含まれていて、ナマコの動きがいかに鈍いかを時間の異なる二枚の写真で紹介したり、ひと種類の生き物についてさまざまな角度から捉えた写真を使って解説していたり、画像による情報の少ないものについてはイラストで補足しているなど、わかりやすく作ろうと思う著者の思いが伝わってきます。

深海生物が好きな人はもちろん、海洋が好きな方全般に勧めたい一冊なのですが、残念な事に価格が高い。

ブルーバックスサイズでページ数は少なめ、それに対してこの価格というのは、ビジュアルブック的な要素があるとはいえ、高すぎる印象があります。

金銭的にちょっと余裕があるときに、眺めて癒されて欲しい一冊です。

7.20.2011

自分にあった学習法を見つける。ということ。

様々な勉強法がそこかしこで提案されているけれども、自分にあった学習法を見つけるというのが案外難しい。

裏返せば、公開されている学習法の数だけ、他の学習法に合致しなかった人が居るという事なんだろう。

英語の勉強ひとつとってみても、単語帳を使う人、ひたすらノートに書きまくる人、眺めるだけの人、辞書を破り捨てていく人、様々いる。

「「これぞ万人に受け入れられる最適の学習法である」 という学習法が存在すると思うのは幻想である」というところから出発するのがいいのかな。

できないことを認める事というか、そういう所が出発点にならないと、なかなか前に進まないんじゃないかと思う今日このごろでした。

7.17.2011

任天堂から

だいぶ前に応募しておいた等身大ARカードが送られてきたので、それに合わせて3DSを購入。

ついでにゼルダとスターフォックスも購入。

でも、もっぱら遊んでいるのはエキサイトバイク。

エキサイトバイクたのしいよエキサイトバイク。

(立体視は、30分以上プレイすると目がものすごく疲れてくるね。)

プラモやら部材やらエッチングパーツやら何やらあれこれ買って散財した後の衝動買いだったので、今月ピンチかもしれないと思う今日このごろ。

寝る前のいたストでフィニッシュ。

明日はプラモ三昧の予定。

7.15.2011

時代の趨勢(すうせい)って。。。

水戸黄門が42年の歴史に幕を下ろすという話題。

時代の趨勢(すうせい:時代の流れだ)という言葉を使って入るものの、戦国ブームや歴史ブームなど、むしろ水戸黄門のような時代劇は歓迎されるべき流れに入っているように思う。

これは、明らかに視聴率の問題だろう。

うちの死んだ爺さんも好きだった水戸黄門だけれども、非常に単純な勧善懲悪モノで、印籠に記された葵の紋を見せて、黄門様が笑って一見落着というワンパターンの、いわば 制作者の考え無い姿勢が時代から見放されたという事なんじゃないだろうか。

時代の趨勢は、明らかに歴史物に向いている。

時代劇という、まさにそのものを扱う商売であるにも関わらず、その波に乗りきれないばかりか、42年の歴史に幕を下ろすことになり、次世代へ番組のバトンを渡すことの出来なかったスタッフ(もちろん、出演者含む)には、もっと色々と考えてほしいなぁと、そう思う金曜日の夜なのでした。

7.14.2011

読書。

7月3冊目。

今月は無難に三冊。
もう一冊ぐらい読める余裕があるかな?

今回読んだのはこちら。




ウソを見破る統計学。

ブルーバックスの一冊で、とても気軽に読める、数学臭さのない統計の本でした。

僕がまともにやった統計と名のつくモノなんて統計力学ぐらいなもので、統計分野に関してはズブの素人ですが、楽しみつつ読むことができました。

ネーミングセンスには「?」のつくところや苦笑いのところもありましたが、文章は軽妙で読みやすく、会話帳で進んでいく(私の苦手なタイプの)文章でしたが、すんなり読み進めることができました。

統計学の入門書というよりは、「統計ってこんなもの」というざっくりしたイメージを掴むための書籍といった感じで、おそらくきちんと統計を学んだ人にとっては物足りないことこの上ない内容なんだろうと思います。

統計分野でよく使われる用語や手法について、概念的な説明と、極力身近な例をあげての説明とのふたパートで解説がなされており、雑学程度にみにつけておくには十分な内容だろうと思います。

タイトルにある、ウソを見破る〜というのは「この本を読めば、やり方によっては統計でウソを付ける事を理解できる」という程度のものであって「これこれこうすればウソを見破れます!」という類の本ではないので、そういった内容を期待している方は注意が必要です。

この本をざっくり眺めて、もっと深く知りたい!と思えば、巻末から参考になりそうな情報に辿りつけるようになっているのも親切な作りです。

「統計って名前ばっかり聞くけど、内容はよくわかってないんだよね」という私のような方にはお勧めしたいです。

7.13.2011

もっと模型を楽しむ時間がほしい。

積んであるものもあるというのも理由の一つだけれども、もっと模型を楽しむ時間がほしいなぁと思う今日このごろ。
願わくは、もう少し広い作業スペースがあると嬉しいんだけどなぁ。

手早くお金を貯めて、さっさと引っ越そうと思いますよ。

7.10.2011

オブジェクト指向のたい焼きモデル。

おやつにたい焼きを食べつつ、オブジェクト指向の解説に使えそうなモデルにならないかと妄想。

たい焼きの金型。これがクラス。
たい焼きに粉とあんこを流し込む作業。これがインスタンス化。
焼きあがったたい焼き。これがオブジェクト。
中身のあんこが見えない状態。これがカプセル化。
中身にクリームだとか抹茶白玉だとか入っている状態。これが多態性。
継承の説明に相当しそうな喩えが見つからずに挫折。

なかなかイイ線行ってたと思うんだけどなぁ。

読書。

船の科学感で思う存分写真を撮り、タミヤファクトリーでOrbiterを購入し、そんな充実した7月の2冊目。


森博嗣氏の、科学的とはどういう意味かという書籍。

結論から言えば、とても主観的かつ思った事をぐわっと書籍に吐き出しただけという、内容について深く考えていない感じの内容。

いや、深く考えていないというのは誤りだけれどもここ最近の出来事に対して、あまりにも焦点を合わせすぎているように思える。息の長い、読み継がれるタイプの書籍ではないだろうという事を言いたい。

以前から氏の小説を読みにくい、読みにくいと思って読んでいたけれども、このエッセイを読んではっきりした。

私にとって氏の文章が読みにくい理由は、私の所有している技術書と同じような書き方がなされているからということだ。

だから、こういうエッセイになっていると、とたんに読み易さが増す。

そんなおかげもあって、氏の書籍にしては珍しく、スラスラ読むことができた。

内容については賛同半分、反対半分といったところか。

内容で特に書いておきたいことといえば、すぐに結論を求める事を批判しておきながら、各章に「まとめ」と称して要約をつけてしまうあたりだ。

ここまでガツンといったら、「まとめなんてなくても、この章で言いたいことぐらい自分で考えろい!」と突き放してしまいそうなものだと思うが、それをしないあたりに人の良さ、また結論を早く求める人たちへの諦めに近い感情を読み取ることができた。

ファインマン的な科学の考え方とは若干違った考え方もあって、工学部ながら物理屋に近いことをずっと学んできて、エンジニアになっても情報系に身を置いている私としては、新鮮な科学の見方があったのは嬉しい発見だった。

低下と内容のバランスとしては、価格相応ではないと思う。反面、500円程度なら、迷わず買いの一冊だと思う。

7.06.2011

読書。

毎日暑い日が続いています。

晴耕雨読ではなく、晴読雨読と、すっかりインドア生活です。

さて、そんな7月の一冊目。

「図鑑を読む」というちょっと変わった表現になりますが、水口博也さんのクジラ・イルカ生態写真図鑑を読みました。

内容はなんてことのない図鑑で、ヒゲクジラとハクジラのうち、主要なものが紹介され、特徴や行動、分布について短い文章で解説されています。

水口さんご自身によるものではない写真も多数収録されていて、見ていて涼しくなる一冊でした。

巻末では環境問題が鯨類の生態にもたらす影響についても、短いながら論じてあって、鯨類が好きなら楽しめる一冊だと思います。

ビジュアルブックのため、若干値が張りますが、お子さんへのおみやげとしても適しているのではないかと思いました。

7.03.2011

船の科学館が・・・

船の科学館の本館展示と羊蹄丸の保存展示が、今年の9月30日で一旦休止するそうです。

老朽化等が原因でリニューアルのためのものとされているため、大きく落胆する必要はなさそうですが、リニューアル時期の言及がない点が気になります。

また、船の科学館 - 宗谷 - 羊蹄丸と三隻の大型船がならんでいる様子が大変素晴らしかったのですが、このうち羊蹄丸の保存展示が終了するとのことです。

羊蹄丸は青函連絡船として活躍した8000トン級の船舶で、1965年から1988年まで実際の洋上で活躍していました。

その後、船の科学館に来て 、当時の様子を伝えるディオラマなどと共に展示された、連絡船の歴史を知る上でも貴重な資料でした。

船の科学館では、1996年から一般公開されていたとのことで、もう10年以上に渡って青函連絡船の何たるかを人々に伝えてきた船舶だと言えます。

この羊蹄丸は9月30日で保存・展示が終了するとのことで、この先はスクラップになるのでしょう。

とても残念ですが、船としては大往生で、語り部として余生を過ごした数少ない船舶であったことは、羊蹄丸の幸いなところだったと思います。

ディスプレイモデルとして羊蹄丸の模型は複数発売されていますが、キットとしての発売はない様子。

どこか、これを機会に模型としての羊蹄丸保存に名乗りを上げてくれる模型メーカーが無いものかと思っています。

この姿が永遠に記憶の中だけのものになってしまうのは、なんとも惜しいです。

9月30日まで、ちょくちょく船の科学感に通おうと思います。

お暇な方は、現地でご一緒しましょう。

6.27.2011

読書。

今月三冊目。
読んだのはこちら。

伝説のプラモ屋〜田宮模型をつくった人々。
先日読んだ田宮模型の仕事の続巻にあたる書籍だ。

前著が田宮模型の歴史的、企業的側面に焦点を合わせた著書であったのに対して、本著は田宮模型に関わる人物に焦点を合わせた著書だ。

世界企業が、いかに多くの人々に支えられて作られ、運営されているものかというのを知ることができると同時に、そうした人たちとの脈をうまく使いこなす田宮社長のセンスにも下を巻く一冊となっている。

結局のところ、商売を決めるのは人間であるというところが、デジタル化された設計、完成品志向に移りつつある市場があったとしても、行き着いてしまう面白いところだと感じた。

奇しくも昨今、中国の新幹線コピーが問題になっているが、田宮のプラモデルはそのずっと前からコピーに悩まされてきたという。
それは、メイド・イン・ジャパンの優れたものづくりが先行しているからこそ真似されるのだと思うと同時に、結局のところ、この優れたメイド・イン・ジャパンを創り上げたのは田宮社長たちの世代であり、自分たちの世代でないことに、大変悔しい思いをする。

今や飛行機で4時間も飛べば日本人より勤勉で、安価に雇える人材が居るという言葉には、一人のエンジニアとして背筋の凍る思いがした。

ものづくりに関わるすべての人に読んでもらい、ぜひ考えて欲しい。
田宮社長に笑われるようなメイド・イン・ジャパンを展開するわけにはいかない。
そういう強い衝動に駆られる一冊だった。

6.24.2011

南部陽一郎先生が大阪大学の特別栄誉教授になったそうな。

なんで、南部先生にちなんだポジションにしなかったんだろう?

ケンブリッジのルーカス教授職のように、南部教授職とか設立すればよかったのに。

結局のところ、こうやって南部先生を特別栄誉教授にしたからと言って大阪市立大が素粒子分野に特別力を入れていくという表明があったわけでもなし、ノーベル物理学者に一枚咬んでおいて、なにか得になればいいなぁなんていう商魂が見え隠れすると思うのは、私だけでしょうかね。

6.23.2011

NokiaのN9欲しすぎ。

ひと通り安定した生活が遅れるようになって、無駄遣いも押さえられるかなと思った途端にこれですわ。

Nokia、MeeGo搭載スマートフォンN9を発表

何がいいって、まずポップな筐体ですわ。
GALAXY SIIをさわってみて思ったのですが、筐体の縁の丸さは超重要です。

持ちやすさ、握りやすさ、フィット感、どれをとっても、ある程度の大きさのディスプレイを積むならば、3G iPhone、GALAXY Sよろしく、まるっとしたフォルムが必須だと思うのです。

この点、iPhone4は角張っていながらも画面サイズを小さく抑えることで、角が与える嫌味を最小限に抑えていると思います。

対して、GALAXY SIIは握り締めることもできない酷さです。

そんな批判はおいとき、NokiaのN9です。

MeeGo搭載というのも、使ってみたい気持ちをガツンと高めてくれています。
気になるのは有機ELってところなんですが、最近なはそんなに質がよくなってきたんでしょうかね。

ドコモさん、NokiaのN9を秋モデルに加えてもらえませんか。 
必要なら、日本語化のための協力やアプリ・ドライバ開発のたぐらいならやりますよ。

ただし、各社のAndroidスマートフォンのように、コテコテの独自コンテンツ満載という意味不明な売り方はしないで欲しいと思います。

6.22.2011

プチコンキュートの塗り心地。

晩ご飯を平らげて、先日下塗りを済ませてあったパーツを対象に、早速トライ。

塗装したのはバイクのカウルパーツなど数点。
吹きつけたのはタミヤカラーエナメル塗料X-11クロームシルバー。

これをエナメル溶剤で2倍程度に薄めてトライ。

プチコンキュートから1/8Sネジに変換し、それをさらにS-Lネジで変換してレギュレータへ。
レギュレータは上限圧力をめいっぱいまで上げて、無理にレギュレーションさせずに元圧をエアブラシ側へスルー。
レギュレータの先はS-Lチェンジネジでえアテックスのワンタッチ継手に接続し、そのさきにGSIクレオスのドレンダストキャッチャーを取り付けたWAVE SUPER AIRBRUSH ADVANCE (0.2mm口径)と、タミヤHGエアブラシ (0.3mm口径)につながるといった具合です。

途中のチェンジネジの多さやドレンダストキャッチャーの存在、タミヤACコンプレッサに付属している本格的なレギュレータの存在など、プチコンキュートの箱絵にある、エアブラシ直づけ型とは異なる構成でのトライです。

結論から言えば、一番最初の吐出開始時に若干もたつきがあったものの、一度吹き出せてしまえばあとは何の問題もなく吹きつけることができました。

すいすい塗れるわ、思っていたとおり塗装ブースの音のほうがデカイわで、非常に快適な使い心地のコンプレッサという感想です。

塗装ブース脇において使えるのもGoodで、あまり配管の取り回しや電源類の取り回しを複雑にしたくない人にもおすすめできると思います。

使ってみて難点に思ったのは、唯一本体付属の電源スイッチ。
パチリといわせるタイプのものですが、押して操作するには力が必要です。
さっと滑らせるようなスタイルでON/OFFすると、少ない力で操作できていいと思います。
(私はスイッチ付きのマルチタップで分岐して足元のタップのスイッチでON/OFFするようにしました。)

塗装〜洗浄まで45分ほど稼動させてみましたが、やはり発熱はほとんどありませんし、異音がするようなことも無かったです。(ちなみに、取説によると60分以上の連続使用で圧力が低下するようです。15分程度の停止時間をはさみつつ、塗装するように指示されています。)
今日という暑い日だからこそ気づきましたが、この発熱量の少なさは、夏場の模型製作では非常に役立つと思います。

後は耐用年数の問題とアフターサポートですが、このあたりは使い込んでいくうちに明らかになると思います。
ともかく、現時点では大変いい買い物だったという感想です。
かなりタミヤ寄りのタミヤ党の私ですが、GSIクレオスのMr. コンプレッサ プチコンキュート。
改めてオススメしておきます。

【追記】
本日、午後4時ごろ〜22時30分ごろまで、 ほぼ不休で連続稼動させてみましたが、特に問題なく動いています。
吐出圧が下がるといった様子も特に無く、快適に塗装作業を行うことができました。

作業中にBGMなどをかけていると、コンプレッサの電源が入っていることを忘れてしまうほど静かなので、誤って長時間運転させてしまう原因になるかもしれない所が、新たに気がかりな点として出てきました。

それ以外は至って良好です。

Mr.コンプレッサー プチコンキュート買ってみた。

賃貸マンションに住むようになって、私としては十分静かだと思っていたタミヤのACコンプレッサも、夜中に動かすのははばかられるような状況が続いていました。

けれども仕事上、平日は夜間に模型作業が集中するわけで、切ってヤスって盛っておしまいというわけにはいかない訳です。
せっかくの貴重な時間、すべてを筆塗りで済ませてもいいですが、最近手を出しているバイクや車の模型では、どうしてもエアブラシで塗りたい気持ちがあります。

そこであれこれ探していて、こんな動画に出会いました。

これは、GSIクレオスから出ている、Mr.コンプレッサー プチコンの動作動画です。
動作音が非常に静かな事がわかります。

これだ!と思って早速調べてみると、どうやら公称連続動作時間が30分と、極端に短いのです。
アマゾンのコメント欄にはそれ以上の連続稼動が可能である性能を持っている旨が寄せられていますし、実際に同社がリリースしているL5等の噂を聞いてもその通りなのでしょうけれども、若干の不安が残ります。

そこで私が購入したのはこちら。

プチコンの姉妹品ともいうべき、プチコンキュートです。

公称連続動作時間はプチコンの倍の1時間。(Amazonのページでは120分となっており、長時間の使用でも心配なさそうです)
加えてプチコンより若干高めの圧力と、プチコン並の静音性、金属味のない可愛いボディを持ち合わせています。

これらのスペックに加えて、想像以上にネット上での情報が乏しかったことも、ACコンプレッサ購入時に同様に情報が乏しく、苦労した私のハートに火をつけました。

そんな訳で、セカンドコンプレッサとして早速購入してみました。

購入してまず驚いたのは、梱包箱の小ささです。
Amazon.co.jpで購入したのですが、ご存知Amazon,やたら大きな箱で送ってくることでおなじみなはずです。
それが、まさかコンプレッサともあろうものが、XM02の箱に入って送られてきたではありませんか!
最初にコンビニで受け取った時には、Amazonが完全に梱包ミスをやらかしたと思いました。
コンプレッサともあろうものがこんなに小さいはずはない、発注と違う商品を送ってきたのだろうと。

これは文句の一つも電話で言ってやらねば・・・などと思いつつ帰宅し、箱を開けてみると、そこには紛れもなくプチコンキュートそのものがありました。

そう、Amazonの梱包ミスなどではなく、実際にプチコンキュートは、XM02の箱でも十分すぎるほどに小さかったのです。

早速、この小ささを伝えるためにどうしようかあれこれ悩んだ末に撮影したのが下記の写真たちです。



まずは箱のまま、コロコロコミック7月号と比較してみました。
ずいぶん小さいのがお分かりいただけると思います。

続いて側面から。左側がコロコロコミック7月号、右側がプチコンキュートの箱です。

これらを撮り終えたあとで早速開封。
開けてみると、さらに小さい!
小ささに驚きながらも内容物を確認。

中身はプチコンキュート本体、ACアダプタ、そしてプチコンキュートの吐出口であるPSサイズから、GSIクレオスやタミヤのエアブラシで標準的に使われている1/8Sネジへの変換ネジの3つです。

レギュレータやエアブラシは付属していないので、入門機として購入する際はご注意を。


続いてこの本体の小ささを味わってください。

PSPと比較

文庫本、「田宮模型の仕事」と比較。

ドデカミンエナジーコーラと比較。


500ミリのペットボトルをおけるスペースがあるなら、余裕で置ける小ささです。

さて、気になる性能ですが、動作音は最初に紹介した動画で聞くプチコンのものよりも、いくぶん静かに感じました。
扇風機の動く音のほうがずっと大きく感じたので、プチコンの動作音よりは、塗装ブースの動作音のほうが問題になりそうだと思うくらいです。(実際にはタミヤのシングルファン塗装ブースもかなり静かなので、近所には迷惑をかけずに塗装作業ができそうです。)

圧力についても調べてみます。
公称定格圧力は0.03MPa。最高圧力は0.08MPaとなっています。
吐出空気量は公称で3.0リットル/min、Amazonの情報によれば3.8リットル/minです。
どちらが本当かはわかりませんが、メイン機であるACコンプレッサに比べればずいぶん貧弱です。
(それでも、プチコンキュートのこの静音性能は買いだと思います。)

実際にレギュレータをかませて吐出させてみます。
レギュレータの圧力を一杯まで上げて、タミヤのエアブラシをつないでプチコンキュートの電源をONします。
ほんの数秒で最高圧力に達したようで、我が家のレギュレータでは、ほぼ100KPaを指しているのがわかります。

公称値を下回ることはあるだろうと思っていましたが、ほぼ公称どおりのスペックが出ていることにおどろきました。

続いてエアーを吹き出してみます。

シューッという音と共に急激に圧力が下がりましたが、やはり30KPaあたりをキープしているようです。

粘度の高いコーティング剤や塗料を吹くには明らかにパワー不足を感じますが、普通にタミヤのアクリルカラーを吹き付けたり、エナメル塗料を吹きつけるには十分な圧力が出ていると思います。

まだ実際の吹付けを行っていないので、いくらか吹きつけてみて、また別のレポートにまとめたいと思います。

とにかく静かで小さいです。
加えて発熱量も小さく、机の引き出しに入れて使うこともできると思います。

水抜き目的で水抜き付きのレギュレータや、湿度の高い環境ではミストセパレータとの併用が必須だとは思いますが、入門機として、セカンドマシンとして、現状ではかなりおすすめできるコンプレッサーなのではないかと思います。


以前にタミヤのACコンプレッサー購入を決めた時の記事はこちら。
Repse - 子羊は魚の夢を見るか? -: 社会人の塗装環境選び。(エアブラシ、コンプレッサ、塗装ブースなど)

6.21.2011

読書。

今月二冊目かな?

読んだのはこちら。

田宮模型の仕事。

世界の模型メーカー。我らがタミヤが、なぜタミヤであり、タミヤでありつづけられるのかが綴られた一冊。
タミヤのスタート地点である木製模型の話からスタートし、プラモデルへの進出が苦渋の決断であったこと、これだけアフターサービスの充実した企業でありながらも、ずっと安定したまま来たわけではないこと、品質世界一がどのような人の手によって作られているのかということ、世界から見たタミヤとはどのような企業であるかということが事細かに綴られています。

下手な小説よりもわくわくさせられ、感動する一冊で、最近読んだ中では抜きん出ていい書籍だと思いました。
ミニ四駆の第三次ブームを待ち続ける格好で締めくくられていますが、ミニ四駆プロが登場した今もそのブームが来ていないところには、やり方を再考するところに来ているのではないかと思います。

加えて、タミヤファンの一人としておせっかい的に感じたのが、このカリスマ経営者が去った後の話です。
どの章を読んでみても、このカリスマ経営者あってこそ、タミヤがあり、タミヤの製品があるのだというのをひしひしと感じました。

その反面、模型の販売においても若い芽を育て忘れた話題が多々出てきているだけに、次の10年、タミヤがどのようになっていくのかという不安はあります。

ただ、そういう不安は抜きにして、読んで損のない一冊です。
ビジネス書としても優れていて、仕事とは何たるかを、要所要所で教えてくれると思います。
椅子にふんぞり返って、新聞を読んで威張っている経営者の言葉よりも、ずっと説得力のあるものだと思います。


【追記】
6月30日必着ですが、タミヤが新卒及び第二新卒向けに企画開発部員の募集をかけているようです。
模型好きで就活中の方は、ぜひチャレンジしてみてください。
タミヤのホームページ
リクルート情報

6.20.2011

これで何度目だ。

鍵をロッカールームに忘れて、自宅と会社を往復。

何度目だorz

こういうところからも、会社勤めに向いていない姿が伺える。
かといって、自宅でなにかできるほどスキルがあるわけでもない。

困った困った。

6.19.2011

なんでもsudoはよろしくない。

Ubuntuが台頭して以後、sudoコマンドによって、本来管理者でなければ起動できないコマンドを走らせるという管理方法が定着しているように思う。

特に最近はUbuntuベースのディストリビューションも数多く登場していて、Linuxが使えると称するためのスキルのひとつとして、sudoは外せないものになっていることは間違いない。

Ubuntu登場直後はsudoの設定に関する記事がIT系ウェブサイトに登場したり、システム管理者向けの雑誌にどのように使うかというhowto記事が掲載されたりもしていたが、最近では新たな解説記事を目にしなくなったことからも、一般的なコマンドの一つとして定着していると言える。

一見、sudoは利点ばかりに見えるが、最近ではある場合にこれを使うべきでないと主張する動きもある。

例えば先鋭ディストリビューションの雄であるaptosidがそのひとつだ。
マニュアルにわざわざsux/sudoという項目を設けて、sudoでなくsuxを使って作業すべきだと説いている。(suxはsuのラッパーとして動き、Xの資格情報やディスプレイ情報をサーバに送信するコマンド)

aptosidがsudoを使うべきでないとする理由はこうだ。

侵入者がもし一人のユーザーのパスワードを手にしても、すぐにスーパーユーザーの権利でシステムを破壊することができなくなるからです。(※「破壊することができるからです。」あるいは「破壊され、利用することができなくなるからです。」の誤訳だと思われる)

sudo のもう一つの問題点として、ユーザーの設定でスーパーユーザー用のコマンドを実行しているうちに、ファイルの権利設定を知らない間に変更してしまうことがあることです。このためにその後コマンドをユーザーとして実行できなくなってしまうような例もあります。

これは、LiveCDにはrootパスワードが設定されていないという前提に立っての発言であるわけだが、このあたりの分別をつけずに、なんでもsudoでという動きがあるのは、私はあまり良くないことだと思っている。

個人的な意見を言わせてもらえば、sudoはスーパーユーザで作業しているという緊張感のレベルをぐっと下げてしまうように思う。

例えばsuseではその昔、rootでXを立ち上げると、壁紙が爆弾マーク一色になる仕組みがあった。

本来管理者権限での作業は、そういう緊張感を持って行うべきものだと私は考えている。
たしかにsudoは便利だが、管理者としての作業という意識が下がってしまうことで招くトラブルは、何よりも深刻ではないかと考えている。

もちろん適切にアクセスコントロールをすれば問題ないのだろうし、きちんと理解した上で使えば便利なコマンドなのは確かだが「スーパーユーザで行うべき作業は全部sudoを通してやります」などと初心者向けを謳うサイトで、何の説明もなしに、おまじないのごとく解説されているのを見て、今回の記事を起こすに至った。

まとまりのない文章になったが、なんでもsudoはよろしくないという、私の意見である。

6.17.2011

悪用されないような技術は、本物じゃない。

という言葉にピクッときた。

となると、今僕が仕事で関わっているのは技術じゃないのか。よかった。

6.14.2011

東京電力への実質的な公的資金注入に、大義名分はあるのか?

東京電力への実質的な公的資金注入が閣議決定されたそうだ。

具体的には国内の原発を保有する各電力会社からの拠出金と、交付国債なる形での政府からの拠出金をベースに機構をつくり、その機構が東電を支援する形になるという。

僕は、ここに大義名分があるのかを問いたい。
一応の名目は「①被害者への迅速・適切な賠償 ②事故による事業者(東京電力等)の悪影響の回避 ③安定した電力供給の確保」のためとされている。

でも僕は、これには大義名分があるようには感じられない。
国債という形をとるにせよ、政府から拠出される金があるのだ。
それの理由が、説得力のないこれらの名目だとしたら、声をあげるべきだろうと思う。

例えば被害者への迅速適切な賠償。
どこまでが被害者かわからないのに、適切も迅速もあるだろうか?
どれだけ被害額が出るかわからないといっているのに、迅速な賠償が可能だと、本気で思っているならば、まずはその脳みそを洗うところから始めたほうがいいと思うくらいだ。

事故による事業者の悪影響の回避については、そもそも回避する必要があるのか?という視点に立たなければいけない。
少なくとも今回の原発事故がもたらしたものは、悪影響ではなくやってきたことの収穫であると思う。
安全を二の次三の次にしてきた事の収穫だ。
これは東電自身が刈り取るべき収穫分であって、それは悪影響でもなんでもない。
企業としてメッキで誤魔化してきた部分がハゲるだけの話だ。

最後の安定した電力の供給については、(東電自身の働きと節電の呼びかけによって)計画停電もとりやめられ、生活するために必要な電気量は確保できている。
これ以上の安定した状態とはいったい何だろうか?
そして、そのための方策が何も示されていない状態で、果たして公的資金注入まで明記した法案が閣議決定される日本は、いったい何なのだろうかと思う。

さらに気になるのは、この「機構」なるものの存在だ。
原子力の専門家などを中心に集めるそうだが、明らかに天下り先をひとつ増やすだけになるではないか。
逆立ちして考えても、私には機構を新たに設立する理由がよくわからない。

しかもそこには原発を保有する電力各社からの巨額の拠出金と、政府からの資金が集まってくる。
これが天下り先でなくて何と言うのか?東電のドサクサに紛れて、無駄を増やそうと言うのだろうか?
その神経、安直な発想には言葉も出ない。

本当に「公的資金を注入しなければいけないほど」なのであれば、既にその手の活動を手がけている、産業再生機構あたりに、特別法を使って委任するほうが賢いやり方なんじゃないだろうかと思う。
手間も時間も、新たに機構を設立するよりはスムーズだろうし、何より名目としてあげている迅速な対応につなげるためには、現状ある機構を活用するほうが賢いだろう。

公的資金注入をするならば、国民が納得するだけの大義名分が必要だ。
東電はどれだけ説明責任を果たしたか?
未だ安定しない原発について、現状どうなっており、どのように回復させ、廃炉するのかというプロセスを示したか?
他の原発についての取り扱いはどうか?今後どうやって安全を確保した上で運営するのか、説明をして納得してもらえているのか?500年後の子供たちが苦しまないプランを建てられているだろうか?

資金を注入してもらわなければどれほどマズイ状態にあるのか、経営者みずから、国民に対して説明しているだろうか?

少なくとも私の目には、名目を掲げる前のこれらのステップはひとつもクリアできていないように見える。
少なくとも私の耳には、日々小さくなり、今にも消えてしまいそうな、原発についての説明の声しか聞こえてこない。

納得できるだけの理由なしに、間接的とはいえ、政府から東電へ金が渡ろうとしている。
怒りではなく、建設的な気持ちで、声を上げるときは声を上げなければいけないと思う。

参考記事:
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20110614dde007040031000c.html
http://www.corporate-legal.jp/houmu_news253/
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=0614&f=business_0614_124.shtml

6.13.2011

物欲まじーん!

久々にあれこれ欲しいなと思っていまして。

出張の関係で、先日Amazon.comで注文した書籍を受け取るところまで至っていないので、.comで買いたいものはいろいろあれど、今そちらは我慢しています。

その代わりと言っては何ですが、Amazon.co.jpのほうであれこれカートに入れてニヤついています。
帰国したらタイミング良く入手できるよう、注文する予定なので、購入したらまた記事を上げようと思っています。

早く帰ってプラモデルしたいなぁ。

6.07.2011

読書。

読書と呼んでいいのか。
一応本だから換算するけど。

読んだのはこちら。

読んだというより、やったという感じ。
1日30分ぐらいずつ、基礎から英語を勉強しなおそうと考えて、あれこれ探してこの本に出会いました。
まずは一冊目。中学校の最初から編です。

1章1日30分で進められるボリュームで、無理なく12章(最後は前後編なので実質13章)を、ほぼ2週間でクリアできました。(それぐらいカンタン・ラクチンというタイプの書籍だという事です)

僕の英語力はカナーリ怪しいところがあって、きっとこれは、中学校時代に英語を真面目にやらなかったために基礎力が足りないんだろうと睨んでいましたが、その通りでした。

あるていど読む機会のある、技術英文についても、理解できるけど読めてない実情がよくわかり、もっときちんとやりたいなとシミジミ思わせてくれる一冊でした。

書籍の中身はとてもシンプルですが、よくある最初に解説していたことをのちのち覆すタイプの書籍なので、そういう解説が嫌いな方には全く向かないと思います。

文章も教科書的でなく、口語的で軽妙な文章で、個人的には読みにくさは感じませんでしたが、人を選ぶ文章だと思いました。

Amazonでは下から上まで星が並んでいますが、要するにもう一冊参考書を置きつつ、その前振りとしてザザっとやるタイプの書籍かなと思います。

一応三冊+ドリルを積んであるので、計画通り進めようと思っています。
中学英語、ゼンゼンできてないし。。。という方で、時間はあまりとられたくない方は、読み物的に呼んでみると良いのではないかと思います。

6.05.2011

久々にOperaを入れてみる。

深夜のテンションに任せて、Operaを放り込んでみる。
11.xになって、ブラウジングはずいぶん快適になっているものの、致命的な欠点がひとつ。
それは、右上の検索窓にiBus+Mozcの組み合わせで入力をした際に、ブラウザごとクラッシュするという問題が解決していないことだ。

たしかにMozcはまだ正式版でないソフトウェアだけれども、日本国内においては結構使われている組み合わせだと思う。
Vineでも標準提供するようになっているし、Debianのような大手ディストリビューションのレポジトリにも入っている。

Linux版自体に割けるリソースが少ないのかもしれないけれど、ここさえ改善してくれれば、ブラウジングの快適さと相まって、伝説でなく、Opera最強と言える日が来るんじゃないかと、密かに思っている。
そんな日曜の早朝。

5.31.2011

読書。

続けて二冊。

今月四冊目にあたる、ひとつめの書籍はこちら。

「プログラマが知るべき97のこと」の訳書版。訳書では日本人プログラマによる10の知るべきことが追加されて、プログラマが知るべき107のことになっている。

内容はエッセイをまとめたものであって、人によって語っていることはかなりバラバラ。
(達人プログラマが良い書籍そうだというのは読み取れた)

もっとも、プログラマとしてやるべきこととか、心がけるべきことじゃなく、知っておくべきことなので、世の中にはこういう価値基準で動くプログラマも居るんだということが知れたのは良かったと思います。

そんなわけで、内容について包括的にあれこれかけませんが、ただ一点。
日本人プログラマによる10の知っておくべきことは、手を抜き過ぎだと思います。

最初に気になったのはフォントの大きさ。
字を大きくして印刷している上、行間が広く、片手間に書いたような感じが見られました。
加えて、それまで97もの海外プログラマによるエッセイを読んでいる事もあってか、そのデカ文字で行間広め、しかも雲をつかむような話ばかりで、とても薄っぺらく感じました。(唯一記憶に残ったのは名前重要ぐらい。でも、最後だから印象的だったのかも)
これについては、せっかく10加えるわけですから、もっときちんと詰めてやってほしかっと思います。
文章だからこの品質でリリースしていいんでしょうか?対象がプログラムであれ文章であれ、少なくとも字の大きさや行間には統一性を持たせて、品質にも木を配るべきだと思いました。


で、今月五冊目に当たるふたつめの書籍。

プリンセス・トヨトミ。
結論から言えばハズレ。

具体的にここが!あれが!というのも挙げられるんだけれども、一番は読んでいてワクワクしない事。
そして、ワクワクしない最大の要因は、おそらくだけれども経験が共有できないからだとおもう。

正直なところ、そんなに大阪詳しくないし、街の細かい描写をされても、経験として共有できないから物語の中に入っていけない感じがしました。

たしかに話は荒唐無稽でツッコミどころ満載なんだけれども、なぜ映画化するほど人気があるのかワカラン書籍でした。
久々にチョイスした小説としては、完全に間違ったなぁと思います。

5.30.2011

OpenJDKは今後どうなるのか?

OracleがOpenJDKの規約づくりに着手し始めたという話

正直なところJDK8のリリースが遅れるなんてことは、個人的にどうでもいい話なんだけれども、これはOpenなハズのコミュニティのトップに、コミュニティのやり方を知らない人間が、そのプロジェクトを主導する企業の幹部だという理由だけで就任するという事になる。

これは、コミュニティ主体の、いわば民主主義的なやり方に反しているように思える。
こういうやり方だと、おそらくコミュニティベースだった開発者は離れていくだろうし、そうなるとSunがJavaをOpenにした時の意義は薄れて、OracleとIBMの開発者が共同で作ったJDKに成り下がるだろう。

ともなれば、結局はそのコントロール権が企業に帰属してしまうわけで、InterBaseの時のように、いずれはClosedに戻り、結局オープンな箇所からforkしなおす必要が出てくるのではないかと思う。

ここまで規約なしでもうまく廻ってきているように思えるコミュニティに、こうした規約を設けることは、果たして正解なんだろうか?

企業として製品を管理下に起きたい気持ちはよくわかるけれども、それはOpenなSoftwareには通用しないやり方だと、過去が語るような気がしてならない。 

5.29.2011

休日のひまつぶし。

久々に台中の国立博物館に行ったら、2Fの水槽からナンヨウハギが消えてて悲しくなりました。
どうも僕です。

今は個人的に魅力のある展示はやってなかったので、ブラりと全体を見まわる感じで楽しみました。

以前来た時には準備中だった、科学館2Fの半導体関連コーナーがオープンしていたので、早速体験。

 

こんなところにもMuraTechが!!と思い、思わずパチリ。

街のビルにも半導体が使われてるんだよ!というコーナー。
大人も子供もガチャガチャと装置を動かして遊んでいました。

 

台湾人はこの手の「顔を出して写真が取れる」施設が大好き。
私が写真を取る前も、2〜3組みのカップルが代わる代わる顔を出して写真を撮っていました。

 

で、お約束のエラー画面。
半導体コーナー奥で、人がまったく居ないので不思議に思って近づいてみるとコレですわ。
周囲の台湾人が見向きもしない中、思わずパチリ。 
エラーの出方的に、もとのソフトは.NETテクノロジを使って書かれている感じ。

NVIDIA提供のチップ。英語の解説がなく、何が書いてあるのかチンプンカンプンでしたが、32億の何かと40ナノメートルの何かがキーワードになりそうなのは確か。
半導体製造プロセスの話かな?

 

人々が並んでいたのはシューティングゲーム。
大人のほうが熱中しているのはお約束か。

 

おやつにビッグマックを食べて退散。
日本では台風やら何やら大変そうですが、こちらはバツグンの天気で、いい息抜きになりました。
やっぱり博物館はイイネ! 

5.28.2011

読書。

今月3冊目。

東大・京大で3年連続1位!といういかにも釣りくさい(失礼)オビがついた一冊。
内容は考え方の考え方。(打ち間違いじゃないです)
メタ・考え方、メタ・思考ともいうような内容です。

作者が書中で語っている方法を使って、「考え方」というテーマで日々考え、集めている情報を文章に書き出して、エッセイとしてまとめました。といった書籍で、ひとつひとつの項は短く、文体も(表現の古さを除けば)とても読みやすいと思います。

個人的には、新たに「これぞ!」と思えるようなモノには出会えませんでした。
タイトルには整理学とありますが、学ではなく、中には自画自賛な文章も出てくるので、そういうのが苦手な人は嫌な本だと思うかもしれません。

オビの語るほど良書ではないですが、暇つぶし程度にはいいんじゃないかと思いました。

5.23.2011

読書。

続けて2冊目。

というか、こちらを5月頭から先に読んでいたんだけれども、内容を理解するのに苦慮し、加えてスパロボZの誘惑があり、読み切れていなかったもの。

出張での行きの飛行機でドヮーっと読破してしまいました。








読んだのはブルーバックスの海のなんでも小事典。

なんでもとは名ばかりで、書籍の前半は潮汐、後半は海洋地質学に関する話題。

申し訳程度に海洋基本法に関する話題が組み込まれているけれども、それも巻末1章程度です。

そんなわけで実態は、「海の物理と地形の基本」といった所じゃないでしょうか。

著者は元または現、海上保安庁職員の理学博士4人で、著者たちが実際に経験した海の調査の話など、とても現実味のある話題が満載されているだけに、タイトルが形だけというのはとても残念です。



話題についても日本近海に絞っている部分が多く、世界の海との違いを認識できる場面はあまり多く無かったです。

また、海洋化学、海洋生物学、海洋環境学の類の話は全く登場しないので、そのあたりを期待していると実につまらない書籍に出会ってしまったと思うかもしれません。

けれども事典の部分は本当で、各項目が系統だてて分けられ、簡潔な説明文で解説されています。

数学的あるいは物理的な背景についてはコラムにまとめて本文外にだしているため、数式が理解できないと内容もわからない状態には陥らないと思います。

(ただ、そのためにはとにかくこうなると受け入れる柔軟な考え方が必要です。)

個人的には潮汐の話題、中でも長期観測によって初めてわかる波の影響のあたりが興味深かったです。

海釜の形成過程や海洋資源の利用など、今後の研究題材として考えさせられるトピックもあって、ますます海洋学への興味がわきました。

海洋系学問を専攻している大学2年生ぐらいならば、読んでみると楽しめるのではないかと思います。

読書。

今月あんまり読めていないのは、月頭に第二次スーパーロボット大戦Zを買ってしまったため。

今二週目です。

そんなこんなの今月1冊目。








かつて光文社から出版されてベストセラーになった「読書術」。

今回読んだのは、それが岩波ライブラリに入ったものです。

光文社版との大きな違いは、あとがきに30年後の著者から見た補遺が加えられている点です。

あとがきが1992年で、その時点で30年といっているので、もう50年も前の書籍になるんですね。

内容は、「術」から想像できる、読み方指南のような内容は薄く、心構えというか、考え方というか、読書をする上での精神面でのスキルに言及した部分が多いです。

さすがに50年前の本ということもあって文体は古めかしく、表現も現代風ではないですが、そこを差し引いても読みやすい部類に入る本だと思います。

読む本の指南はしないとしながらも、論語や聖書などを万人にといって薦めている場面があったり、目次だけで言いたいことの90%以上が言われていて、内容を読むだけ時間の無駄という説があったり、場所場所によって力の入れ具合が違ったりといった点が気になりましたが、本を読む上で僕自身が経験的にやってきたことの大筋が間違っていない事が確認できたのでよかったです。

日常的に本を読む人にとってみれば、何を今更アタリマエのことをと言いたくなる所がたくさんありますが、読書が得意じゃないけれど、読書をしてみたいと思う人には、その読み方指南としておすすめできます。(先にも挙げた文体の古さが気になるので、現代語訳で再編してほしいものです。)

5.22.2011

僕のコアってなんだろう。

ネットサーフィンしながらであって、ついつい最後まで読んでしまったこちらの記事。

コアの能力をじっくり育てよう - 統計学+ε: 米国留学・研究生活

で、すごく考えさせられた。僕のコアってなんだろうと。

たぶん、いや間違いなく、プログラミングでない事は確か。
エンジニアとしての生き方を読んだり、最近あれこれ仕事で取り組んでみて、ようやく認めることができるけれど、僕にはプログラミングは向いてない。

僕のコア、芯になる部分、そういうのを見つめ直す時間が必要だと思う。
そこがしっかり理解できたら、もっと先の景色が見えるのかなぁ。

5.21.2011

レビューを書いたらバッグが届く。

先日購入したバウヒュッテのオフィスチェア。
本日フロアマットも到着して、環境としてはバッチリ整ったわけですが、梱包されていた箱を処分するときに、レビューを書いたURLを知らせるとバッグがもらえる キャンペーンをやっていることを知りました。

で、早速応募して、本日バッグが手元に届きましたよ。

大きめのバッグですが、ペカペカと光沢のある、ビニールの、イベントなんかで配るタイプのバッグです。
外側にはバウヒュッテのロゴがでかでか描いてあって、スポーティーな格好ならば似合いそうです。

ハイキングに行く時にでも持って行ってみようかな。 

5.17.2011

椅子を買う。

引っ越してからこれまで、折りたたみ式の机椅子セットで購入した椅子を使っていましたが、折りたたみ式であるために座面が小さく、加えて固い木でできた座面であるために長時間座っていると尻が痛くなるという状態に見舞われていたため、2ヶ月ほど前から新しい椅子の購入について検討していました。
色々検討した末、満足のいく椅子を購入できたのでまとめておきます。
1.購入にあたって
エアブラシ+コンプレッサセットを購入した時と同じく、椅子についてもあまり後悔はしたくないので、予め購入にあたってのポイントをまとめておきました。
譲れないポイントとしては
・小型であること
・オフィスチェアタイプであること(キャスターが付いていて、くるりと回転でき、座面の高さが調整できるような)
・長時間座っても疲れない作りであること
の3点を挙げました。
この他、付随するポイントとして
・低価格であること
・容易に扱えること(重たすぎるとか、メンテナンスが面倒なものはNG)
・簡単に購入できること(購入して、自宅まで配送ナシなどはNG)
の3点を挙げました。
2.使う期間を考える
よく、安い椅子のレビューで「1年座ったら座面がボロボロになった。」などというのを見ますが、毎日使うものなので、そうなるのは当然だと思います。
私は、毎日使うオフィスチェアは、ちょっと寿命の長い消耗品だと思っているので 、次の買い替えを考えて購入することにしました。
座面はガス圧で上下する タイプのものがほとんどであること、座面は布地であるものがほとんどだということを考慮し、1年ないし2年以内を使用期間と考え、納得のいく価格のものを探しました。
3.座り心地を評価する
複数の椅子を候補にあげたら、スペックを調べ、近所の家具店や家電量販店のPC椅子コーナーに、同種のものや近いスペックのものの座り心地を確かめにいきます。
ここで私は、候補をほぼひとつに絞りま した。
それがバウヒュッテの「BM-79キャンディースプリンクル」です。



小型のオフィスチェアタイプで、前側はは広がり気味、背もたれ側に行くほどすぼまるシェル型の座面、腰をすっぽり包みこむタイプの筐体、背中かがムレないメッシュ地の背もたれ。
長時間座っても疲れなさそうで、このあたりが購入の決め手になりました。
加えて価格も1万円前後と良心的。1年使ったとしても、1ヶ月あたり1000円ぐらいの出費です。
本体は樹脂製で軽く、その割に5本足のキャスターが付いているので、座り心地はしっかりしています。
Amazonで購入できる点も大きく、早速購入を決めました。
4.組み立てる
今回のBM-79も、安価なチェアとして はお決まりの組み立て式です。
しかし、やることといえば
・キャスターをさしこむ
・ガスシリンダーをはめ込む
・座面調節金具をつける
・座面をはめ込む
の4ステップで、夕飯のトン汁を作る片手間で仕上げることができました。
組立時間にして15分ほど。
組み立ての際に、座面調節金具の取り付けで一回ミスをしましたが、すぐに気づいて修正。
このあたりは説明書の図がわかりにくいと思います。
5.座ってみての評価
座り心地はすでに確かめてから購入しているので文句なしです。
本体の作りとしては、樹脂のエッジ部分にバリのようなものが多少見られるなど、仕上げの甘さがありました。
けれども、価格を見れば十分な出来栄えだと思います。
リクライニングはできないものと思っていましたが、座面・背もたれが同時動く形でのリクライニングに対応していて揺り椅子感覚で使うことができます。
高さ的には、最高位にしても普通のオフィスチェアよりは低めで、足の長い人には不満が残るかもしれません。
また、腰の部分が少し出ている、姿勢がよくなるタイプの背もたれなので、猫背が楽という方には座り心地が悪く感じるのではないかと思います。
サポートについては、きちんと保証もしてくれるようですし、メーカーもjpドメインのサイトを構えていて、ある程度の期間に渡るサポートが期待できると思います。
6.まとめ
検討しながら購入した甲斐あって、非常にいい買い物ができました。
コンプレッサ・エアブラシセットに続く長く付き合いそうな買い物です。
色も落ち着いているので、様々な部屋にマッチすると思います。
オフィスチェアの購入を検討している方は参考にしてください。

5.12.2011

違法コピーとかいろいろ。

この手の記事で換算されているのは、商業ベースのプロプラエタリなものだけじゃないだろうかと。ふと思ってしまった。

OSSの違法コピーソフト、つまりライセンスに従わずに使われているソフトウェアを含めると、大変な量になるんじゃないだろうか。

そういう、企業がやってる、お金のやりとりがあるソフトウェアとボランティアがやってるお金のやりとりがないソフトウェアとが、あまりにも異なった土俵に上げて評価されているように思う。

ソフトはソフト、それが無料かどうかは関係なくて、ライセンスにしたがって使われていなければ違法コピーと同じものとして考えられるんじゃなかろうか。なんて、そんなことを思ったのが一点。

つづいてが、マイクロソフトがSkypeを買収したという話。
フリーソフトウェ勢力にしてみれば、WindowsにつづいてSkypeまでもマイクロソフトの持ち物になったから、闘志を燃やしやすくなったんじゃないのかな。なんて。

次いで.NET逆アセンブルツールの、JustDecompileの話。
永久無料なんて話になったそうだけれども、これは趣味の範囲では うれしい話かな。
ただ、.NETを仕事の一部に使って商売している身としては、とても怖いツールだと思う。
こうなってくると、難読化というか、Decompileを阻止するような仕組みが作られるんじゃないだろうか。

例えば、.NET Framework側とソフトウェア側で暗号化された実行ファイルのやりとりがなされるようになるとか。
多少処理は重たくなるだろうから、当然オプションで選択できるようにはなるんだろうけど、逆コンパイラへの有効な対策は、もはや何らかの暗号化意外に無いだろうと思う。

最後に、ルネサス那珂工場の200mm/300mmプロセスラインが6月6日めどで動き出せる話が出てきたのはGoodなニュースだと思う。
こういう懸案事項が減るだけで、ずいぶん仕事がし安くなるもんだ。
といっても、これには全く依存しないところで、自らのスキルのなさに嫌気が指しているところなんだけれども。

徒然なるままに。 

 

5.11.2011

生物模倣(バイオミメティクス)の一歩先。

僕の出身大学でも蚊をベースにバイオミメティクスを研究して、ロボットに取り入れようなんてしてた教授がいましたけど、たぶん今求められているのはもうひとつ先の、ナチュラルミメティクスというか、自然そのものの模倣なんじゃないかと思います。

自然の中で進化してきた生き物だけでなく、自然環境そのものに、もっと目を無けてみたらどうだろうか。と。
例えば道路を作る場合、単にアスファルトでガジガジ固める作り方でなく、自然にある道のできかたを真似てみるとか、川底を工事する場合、フラットなコンクリート固めでつくるのでなく、一番近い流量の流れをもつ自然の川底を真似てみるとか、この先自然と共存しつつ、豊かな生活を送るためには、そういう自然と一体になった工学が必要なのではないかと思う今日このごろなのでした。

5.09.2011

無粋なツッコミ。

GNU/Linux and BSD Logo zooより。

MINIXはどちらでもねーよ。という無粋なツッコミが。。。

以前は全部のロゴをHDDに貯めていたけれども、データが吹っ飛んで以後は逐一削除してるなぁ。
Seesaaに上げた画像を一発で落とせるようになったら、ロゴ分類でもしてみようかしらん。 

5.06.2011

午後の紅茶おいしい無糖は、本当においしいと思う。

ゴクゴクのめて、喉を過ぎたあたりで強烈に駆け抜ける紅茶の香りが癖になります。
甘くないので食事と一緒に楽しめるのもGood。

パスタ、餃子、うどん、ソーセージと、私の食事らしい食事すべてにマッチしてくれるのも良いです。
あと、近所のサミットで98円で買えるところも大きい。

カフェインハーフで、大人なら夕食時に飲んでも眠れなくなるようなことは無いと思います。
おすすめです。 

5.05.2011

GW最後だし。

GW最後だし、私のLinux遍歴をまとめてみようかとふと思い立ったのでやってみます。
題して「私のLi歴書」。


Turbo Linux→Red Hat→Plamo Linux→Vine Linux →Red Hat→Debian GNU/Linux→Vine Linux→SUSE→Knoppix→Gentoo→SUSE→Fedora→CentOS→Turbo Linux→Ubuntu→Momonga→SUSE→coLinux(Gentoo、Debian、Momonga、Ubuntu、Zenwalk)→Debian GNU/Linux→Zenwalk→Frugalware→Zenwalk→aptosid→Vine Linux

実用で使っていたのはたぶんこんなところだと思うけれど、DistroFreakはじめてからというもの、数々試しているために、漏れがあるかもしれない。。。(BSD系やSolaris系に居たこともあるけど、Li歴書なので省いてます)
あと、バージョンは記憶の彼方なので明記してません。

一番長く使っていたのは、たぶんcoLinux。
それをのぞけば、Debian、SUSEと続く感じだと思う。
振り返ってみると、未だにLFSを実用で試したことはなく、紹介のために仮想マシン上にKnoppixを使って環境構築した思い出があるのみだという事実。

自分の好みに染められて、唯一無二の環境が手に入るのは良いとしても、環境構築に時間がかかるのが嫌なんだよね。

 今はVineで落ち着いているけれど、このLi歴を見る限り、今後もあちこち放浪するだろうなと自分でも思う。
安住の地は見つかるのだろうか。


いろんな人のLi歴書を観てみたいなぁと思う今日このごろでした。

Vine Linux 5.2 で Skype を動かす。

苦労しました。結局動かせるようになるまで、丸2日ぐらいかかってしまった。
Vine Linux 5.2は、libstdc++のバージョンが古くて、最新のSkype 2.2 for Linux betaは動かすことができません。

けれどもSkypeしたい人はいるはずで、居るはずなのにネット上にほとんど情報がなく、途方にくれていました。
あれこれ調べた結果、いつか方法を見つけたので、最初にそれを紹介しておきます。

1.Wineを使う
WineHQのAppDBによれば、Windows版Skypeのうち、特定バージョンが動くようです。
Windows向けのSkypeであれば、古いバージョンの入手は比較的簡単なので、この方法でやってもいいと思います。
ただ、私のところでは私のやり方が悪かったのか、WineHQでGoldになっているバージョンでも、インストールが完了しませんでした。(そんな訳で早々に打ち切り。)

2.Vine Seedにする
Vine Seedにすると動くみたいです。
やり方はVine 2.xのころから変わっていなければ、apt-lineをseedのモノにしてapt-get update && apt-get dist-upgradeで行けると思います。
ただ、これは 試していないうえに、最近のVine Seed MLをのぞいてみても、SEGVで落ちるアプリケーションがあるなんて報告があったりして、やっぱり開発版な感じです。
それでもSkype 2.2を使いたい方は、自己責任の範囲で試してみる価値はあると思います。

3.1.2系のSkypeを使う
検索して比較的早い段階でたどりつく答えです。
が、これは全く意味がありません。
なぜならば、1.x系のSkypeでは、もはやSkypeネットワークに参加できないからです。
試してみるとわかりますが、正しいID,パスワードでログインを試みても、アカウントが存在しないとして弾かれます。
ですので、ネット上で多数上がっているこの方法での解決は、まず望めないと観ていいでしょう。

4.Skype 2.0を使う
そんな訳で私がたどり着いたのがこの方法です。
やったことはシンプルで
OldAppsを経由してこちらのブログからDebian向けのSkype 2.0.0.68を取得。
それでもって、apt-get install alienでalienをインストール。
インストール後、alien --to-rpm --scripts skype-debian_2.0.0.68-1_i386.debして、rpmパッケージを抽出。
あとはapt-get install skype*.rpmでインストールという手順で、無事にインストールすることができました。

お困りの方はお試しあれ。

5.04.2011

Vineに乗り換え。

aptosidからVineに乗り換え。
理由は、aptosid最大乗り手んである頻繁なアップデートについていけなくなったから。

単純に社会人としての忙しさが災いしてますな。
加えてTeXを使いたい用事もあって、落ち着いて作業できるVineに乗り換え。

現在環境構築中。

ここまで引っかかった最大の問題は、ネットワークが使えないこと。
Wireless Deviceばかりでなく、有線LANも×。
たぶん、カーネルバージョン的なアレじゃないかと睨んでます。

結局PSP経由で無線ドライバを引っ張ってきて解決。
ガシガシ環境作るぞ! 

5.03.2011

ホビーリューター(ホビールーター)レビュー。

色々作業が捗りそうだということで、1月末にホビーリューター(ホビールーター、以下:リューター)を購入していました。

で、5月頭まで数カ月(実質的に日本に居たのは2ヶ月ぐらいだけれども)、ここいらでその間使った感想をまとめておこうかと思います。

レビューターゲットはこいつ。

株式会社プラタが販売している、充電式 3.6Vホビールーター110点セットです。
どこぞの有名メーカーのリューターでもなければ、模型屋さんでみかけるリューターでもなく、輸入物のいわゆる「なんでも入ってます」系リューターです。

結論から言えば、ビットと収納ケースの出来以外(要するに本体)はGoodだと思います。
特に私のように、1/700スケールのウォーターラインモデルが中心であったり、時々作ってもガンプラやキャラプラ、小型のバイクなどであるという方には、パワー的にも納得行くものじゃないかと思います。

主に使える用途は「削る」「磨く」の2つで、「切る」には向いていません。
したがって、大幅な工作をするにあたって、切断作業の簡略化にリューターを欲しているならば、他のものを当たったほうがいいと思います。

また、電池の持ち時間も公称時間(2時間)より短く、1時間ぐらいするとモーターの回転音が変わってきて、パワーが落ちたことを確認できます。(それでも、削る/磨くならば、1時間半ぐらいの作業には耐えられます)
AC電源から直接電源をとりながら作業をすることもできますが、電池の寿命を縮めてしまうリスクを考えると、あまり長時間に渡る改造作業には向かないリューターだと思います。

動作音は夜中には使えないけれど、日中だったら許されるぐらいの音です。
具体的には、ミニ四駆の走行中のモーター音が近いかと思います。

リューターに取り付けできるビットは多種多様に揃っていますが、やはり値段相応で出来は悪いです。
精度の高い工作を期待されているならば、ビットだけでも良い物を購入すべきだと思います。
また、ビットが110種類ありながらもパフ系のビットは付属しておらず、キャノピーなどのクリアパーツを磨くには、別途パフ系のビットを買う必要があります。

ビットについては、多様な系に対応できるよう、軸受が複数付属しているので、市販のものであればほぼ取り付け可能だと思います。(ただ、私は別購入では試していません)

はじめから付属しているビットは
・金属系ビット
円柱型、円すい形、だ円形、針型などの、金属系ヤスリが先端についているビット
それぞれ大きさが異なるものがいくつか入っている。全部で24本ぐらい付属

・紙やすり系ビット
円柱形のビット周辺に、目のあらい(たぶん320番より荒いぐらい)のヤスリがいているビット
大中小でそれぞれいくつかずつ。9本付属

・ソフト系ビット
円盤系のパフに近いビット、ただ、パフというには固く、布タイプのヤスリに近いと思う。
大中小の3種類がそれぞれいくつか付属。

・グラインダー系ビット
切る用途に使えるビット。目の粗い物と細かい物がそれぞれ何枚か付属。
何回か使ってみたが、すぐ割れるので、あまり使い物にはならないと思う。

・金属ブラシ系ビット
材質の異なるものがふたつ。ひとつはたぶん真鍮。もうひとつはステンレスか?

・砥石系ビット
目の粗いものと細かい物、それぞれ10種類ずつが付属。
まだ使ったことはないので、本当に砥石として利用できるかは不明。

・ドリル系ビット
径の異なる7種類のドリルが付属。
ただ、ピンバイスを使ったほうが精度の高い工作ができるので、まだ使ったことはない。

といったところで、数や種類に結構偏りがあります。
個人的には最初に挙げた金属ヤスリ系のビットが使えれば問題なかったので、満足しています。
(購入後に60点セットも見つけましたので、ビットの数自体に魅力をかんじなければ、こちらのほうがいいかもしれません。)

この他の付属品ですが、収納ケースの大きさは10.1インチのネットブックぐらい、厚さは辞書ぐらいと、コンパクトで場所をとりません。
ただし、収納ケースの出来は悪く、閉まっておいて次回にあけると、必ず中でパーツが散乱していて、出来としてはあまりよろしくないです。

収納ケースの中にACアダプタ、リューター本体から各種ビットまですべてしまい込めるのはGoodですが、やはりここでもきれいにしまうことは考えられていないケースの作りに、時々イラっときます。

公称充電時間8時間で2時間使用というのは、個人的にはちょっとパフォーマンスが悪いかなと思いましたが、自然放電量はそれほど多く無いようなので、一回充電しておけば、そのまま1ヶ月ぐらい放置していてもきちんと動いてくれました。(この先、バッテリがヘタってくるとどうなるかはわかりません。)

弱点は消耗品が入手しづらい(というかできない)事で、充電池がダメになったらAC電源直結型として使うしかないことや、ビット部分の消耗品が別販売されていない事は注意が必要だと思います。
つまり、長期的に見たサポートはあまり期待できないということです。

3.6V 1000rpmを公称しているので、小さな模型作りには十分活躍してくれると思います。
リューターの購入を検討している方は参考にしてください。

5.02.2011

BS再編で使いづらくなったNHKオンデマンド。

何が使いづらいって、見たい番組がオンデマンド放送されていないこと。
1週間に1時間、その番組のためにBSを契約するどころか、テレビを買う気にはなれないので、これまでオンデマンド放送で楽しんでいた。

番組再編でその番組が終わって、新番組が4月末から始まるとのことで楽しみにしていたのに、オンデマンドには見逃しでも、ライブラリでもアーカイブされていない。

番組の公式ウェブサイトからはNHKオンデマンドへのリンクが張ってあるのに、番組自体は無いという状態。
テレビのない人には、ここまで冷たいものなのかと思いました。 

4.28.2011

渡米したい。

アメリカでは、ソフトウェアエンジニアは2011年最高の職業なんだってさ。

快適な仕事環境である、極度の肉体的負担がない、平均以上の収入がある、強い雇用がある、比較的ストレスが低い」って評されているようだけれども、日本のソフトウェアエンジニアはこんなんじゃない。

少なくとも私の職場は周りがうるさかったり、キツイ香水の匂いをさせる人たちが居て集中できない、電話がひっきりなしに鳴って集中を切れさせる、良いソフトウェアを作るために要件定義をしたいと申し出ても却下される(それでいて、問題が出ると長期の出張を強要される)

深夜に及ぶ労働が連日続き、肉体的にも精神的にも強いストレスにさらされ、「みなし残業」の名のもとに終業する17:30-22:00までは残業代が2時間分しか発生しない。(それでいて、裁量労働をとれるほどの労働時間的自由度もない)
雇用についても、国内で「強い」のは今が伸び盛りの携帯電話向けゲーム市場なんかのごく一部だけの話だと思う。

こうして自分で分析しながら、いかにバカみたいな仕事しているのかと思えてきた。
もっとも、最初から一生この職場に留まるつもりも無く入社しているので、できるだけスケジュール通りに事を勧められるよう、日々忍耐しつつ、先へ進みたいと思う。 

 

読書。

今月9冊目。

なんだか知らないけれど、Amazonからギフト券が送られてきた。
もっと買わせるための呼び水だろうか。

まぁ、早速昨日注文しちゃったわけだけど。
(↑のは、アソシエイト紹介料の支払いだった。
全く気づかなかったけど、そういえば、読書感想文で本の画像を手っ取り早く得るために使っているんだった。)

さて、今回読んだのはこれ。

ブルーバックスの図解気象学入門。
気象は大学で数値計算の講義を受けて以来とても興味があって、今も時間を見つけてはちょこちょこ、趣味程度に勉強している分野なんだけれども、今回はその延長上ということで、じっくり読んでみました。

内容は至ってシンプルで、雲のでき方を紹介した後、そこからどう雨や雪が降ってくるのかという話題に入り、気圧の話を軸に気温と風の話をし、ちょっと特別な気象である台風を紹介してから、天気予報に付いての話でまとめるという形。
気象に関するところを手広くざっとなめましたよという内容でした。

書き方は理科の教科書の出来損ないといったところで、図は豊富に入っているものの、それを理解するのが難しかったです。
というのも、一般書として簡単にすることを目指したためか、数式が一切入っていません。
そのせいで、逆に理解しづらくなっていると思います。
(また、図と解説文のバランスが悪く、読みづらいと思いました。)

挙句の果てに、あれやこれやと難しいゴタクを並べた「要は」とか「だいたい」、「一般的に」といった言葉で、それまでの話を大雑把にまとめてしまうので、苦労して読んで、理解しようと努めてよくわからなかったのに、最後まで大雑把な解説に終始していて、消化不良に陥る感じがありました。

これなら一般気象学のほうがずっと読みやすいですし、理解もしやすいと思います。
個人的にはあまり人に勧めたい書籍ではありませんでした。

4.27.2011

オオカミ少年

NHKで、食料品以外、たとえばパソコンのスピーカーや洋服なんかも放射線量検査が行われているという報道がされていた。

その中で「なぜ健康に被害がないと言われているのにこんなに心配するんですか?」というコメントが飛び出ていたけれども、どうして国民がこんなに不安を感じているのか、なぜその根本が理解できていないのだろうか?

僕は、今回各所で言われている「健康に被害がないと言われている」というのは、「原発は安全です。津波でも倒れません」「格納容器に損傷はなく、事態の収束が見込めています」という情報と変わらないと思っている。

つまり、国・東電・発電機メーカ・NSC・報道各社は、既に一度、国民あるいは世界に対してウソをついているのだ。
そういった所から出てくる情報に付いて、まるまるそのまま信じる人が居るわけがないだろう。
一度ウソを報じて、しかも長年に渡って強調し続けてきて、結果このこの事態だ。
うそつきの言うことをまたそのまま信じて、悪い結果を招きたくはないと思うから、皆信じないし、一次情報による安全性をアピールするために、放射線検査なんかが行われているのだと思う。

 こうした疑心暗鬼が産み出した負の産物のひとつこそ、福島県民に対して吹き出しているという(これもどこまで本当かわからないが)差別的な態度だろう。

これは、目に見えない放射線がウィルス等と同じものという感覚で国民に捉えられている例のひとつだと思う。
これについては、教育によって是正する他無いだろうし、放射線の仕組みのレベルから、ウィルス等との違いを強調した報道がなされるべきだと思う。 

また「正しい情報」 については、国が、あるいは報道各社が正しいとしたい情報だけを流すのではなく、各所の(国の流す情報に論理的な根拠をもって反対するような意見も含めた)多方面の情報を出し、判断を委ねる方法をとるべきだ。

これまでウソを付いてきた状況に、さらに安心・安全を謳うならば、ウソの上塗りとみえてしまう事に早く気づいて欲しい。
報道をおこなう各機関は、ウソを伝えてきた事実を鑑み、正しい情報とは何か?についてもう一度考え直すべきだろう。 

ひさびさに、深夜のポスト。

深夜のテンションで、Amazonにて英語学習系&プログラミング系の本、計5冊。
LUXAで夏場に快適な敷きマットと掛け布団的な何かを購入。

先日debian-multimedia.orgに投げた€100と合わせると結構な出費になるかな。
なんて思ったけれども、よく考えたら休日出勤分の手当がガッポリついてるので、あんまり気にする必要なかった。

早くお勉強して、進学できるようにしよう。
積み重ねが大事。 

4.24.2011

どっか、夕張にデータセンター造らない?

30歳の全国最年少市長が誕生した夕張市。

東京都からの援助があるならば、東京都の各企業が持っているデータセンタ設置のノウハウを生かして、夕張にでかいデータセンタを設立すればいいんじゃないだろうかと思った。

システムの現地管理員として夕張市の人たちにがんばってもらえば、万一のトラブルの時にも安心だし。

問題はインフラ関係だけど、そこは行政にがんばってもらうとして、広大な土地と土地価格の安さを生かして、データセンタ設置は有効な対策だと思うんだ。

コンテナデータセンタなんてのもできるようになったハズだし、建物にかける金額も少なくて済む。
結果、安上がりで優れたデータセンタを提供できるようになるんじゃないかと思ったのでした。 

.Xmodmapがきくようになった。

XFceのアップグレードが入って、それ以後terminalの半透明化が効かないんだけれども、.Xmodmapによるキー配置の変更が聞くようになった。

これまでは適当なスクリプトを書いて、それを自動実行させて使っていたもんだから、.Xmodmapでキーが入れ替わる→スクリプトが実行されて元に戻るってな流れになってしまっていて、CapsLockがCtrlになっていないことに気づいたのが、「あれ?普通に使えるようになってる…?」と気づいたキッカケ。

今までどうして使えなかったのかは不明。まぁ、使いやすい方向に動いてくれるのは大歓迎だけども。
実用上は大して問題ではないんだけれども、せっかく設定しているんだし、Terminalの背景半透明化も早く効くようになってほしいなぁ。 

debian-multimedia.orgが死んでる。

apt-getしてて気づいた。
最近、ちょいちょい落ちるなぁ。
色々お世話になる場面が多いところなので、ある程度しっかりした運用をして欲しいところ。

復旧したら、なにか助力できないか考えようと思う。 

4.23.2011

Mozcアップデート。

アップデート頻度としてはあんまり高くないんで放っておいたら、rev51→rev55まで上がっていたのに気づいたのでアップデート。

はじめ、依存関係が足りなくてビルドを通らなかった。
どうも、autoremoveしたときに必要なLibraryがあれこれ削除されちゃった感じらしい。

あと、svnからcheck outするのにもやたらと時間がかかった。
こんなにかかったかな?と思うほどに。 

入れ替えてみた感じは、あまり変化を感じない。
再変換だとかなんだとか対応したみたいだけれども、それほど頻用するものじゃないし。
辞書が多少強力になっているらしいのは嬉しいかな。
変換精度としては相変わらずで、どこかの誰かが辞書を構築するプロジェクトでもはじめて、forkしてくれないかと期待中。 

読書

今月何冊目だろう。8冊目か。

今回読んだのはこちら。

とんでもなく役に立つ数学。
内容は渋滞学を専門にする著者と、都立三田高校の12名の生徒さんとの4日間の講義をまとめたもの。

数学を現実問題にいかに適用するか?が講義の主題で、血の通った数学ってこんなものというのを著者が熱弁している。
カオスやソリトン、微分方程式やらセルオートマトンといった、高度な数学ばかりが登場するので、最初はそこまで行かないと役に立つ数学にはならんのか!?と思ってしまったが、最終的には高校生と一緒に一次関数ぐらいから使い始めて、具体的に問題を解いていくさまに出会える。

私は、数学は理想化されすぎていると常々感じているのだけれども、こうして数理科学という形で現実の問題と向き合っている数学者が居ると知って、数学の理想化されすぎている感じが少しだけ和らいだ気がする。

相手がなにものなのかわからない問題だからこそ、数学を使った論理の積み重ねで勝負していくというのは、数学を世の中の役に立てるためのコツだというのがよくわかる一冊だった。

けれども、誤字脱字が多かったのは非常に残念。
もうちょっと推敲してから出版して欲しかったと思う。

ScribeFireいれてみた。

Firefoxでしばらく前に使って以来。
Chrome拡張にもScribeFireがあったので、調子に乗って入れてみた。

中々使いやすいし、何よりBlogger拡張と違って タグが気軽に利用できるのがGood。
エディタのフォントも閲覧時と同じフォントだから見やすいし。

そんな訳で、ScribeFireからの初投稿。
どんな風に反映されるのか楽しみ。 

4.22.2011

技術者の半数「将来は不安、だが勉強はしない」――IPA調査 - @IT

技術者の半数「将来は不安、だが勉強はしない」――IPA調査 - @IT

自分の人材市場における価値をあげようとしないのであれば、将来的には仕事がなくなる。
技術者ってそういう仕事だと思っていたのだけれど、自分の価値を上げるための努力をしない人が半数居ることに驚いた。

もしかして、本当は技術者じゃない人が混じっているんだろうか。

4.19.2011

読書。

今月の7冊目。

読んだのはこちら。

「エンジニアとしての生き方。」




5,6冊目に続いての話題書。

基本的にはブログに書いたものをまとめたものなので、読者に向けて書いている感じは薄く、書籍上における1対1のやりとりとして受け取れる場面はほぼ無い。

多くの人に言えることを書いていて、最大公約数的なソフトウェアエンジニアと呼ばれるすべてのエンジニアのための一冊だと感じた。

著者はNTTやMicrosoftなどを経験し、現在はベンチャー起業家として頑張っている中島聡氏。
Mozcでも一発変換できるくらいの有名人なので、私ごときの小物がどうこう言える相手じゃないけれど、書籍の中で降り注いでくる叱咤激励の雨には、グサグサとやられるところがたくさんあった。

人によっては私のように耳が痛い、心に刺さるという人も大勢居るだろうと思う。
でも、書いていることは間違いなく事実だと思うし、10年先の見通しは別にしても、5年先までは信じて大丈夫な内容だと思う。
(例えば、10年後は世界共通語が英語のみの状況というのはアヤシイと思う。個人的には中国語がもっと台頭してきて、英語と中国語は必須という状況になっていると思う。)

エンジニアとはこう生きるべきだ!という書籍ではなく、こういうヤツになれ!という、父からの言葉に近いものを感じたので、ソフトウェアに特化した内容を除けばソフトウェアじゃない方のエンジニアな方々にも、十分学べるところがある書籍だと思う。

遠慮無くガツンガツン心に刺さってくる感じに、目が覚めたような、すっきりした気持ちで、新たに仕事に望めそうだと思った。

全てのソフトウェアエンジニア、また道に迷っているエンジニア、エンジニアを目指す大学生、高校生に読んで欲しい一冊でした。

4.18.2011

読書。


読んだ本。6冊目。
「良いコードを書く技術」





台湾へ向かう飛行機の中で読了。

内容は至ってシンプルな、よく言われる「コードを書く上で守るべき約束」をまとめたものです。
他書との違いは、具体例としてJavaで記述されたコードが随所に入っているところかな。

各所の書評で絶賛されていたので、どれほど優れた内容かと期待していただけに、よくある書籍の焼き直しだったところには残念な感じがします。

また、良いコードを書く技術でありながら、コメントの書き方について触れられていないのは非常に残念だと思います。
メタプログラミングとか、フレームワークのデザインとか、高度な手法についての言及があるのに、「コメントをいかに残していくか?」という部分についてはノータッチ。
コメントを含めてのコードだという意識が無いのか、あるいは無意識に書きすぎていて見落としたのか、コメントの書き方無くして良いコード云々と語っている姿には違和感を感じました。

文章そのものは読みやすく、スラスラ読めるタイプの文章です。
教科書的な難しい言い回しがされている箇所もなく、すんなりそのまま受け入れることができます。

ただ、レイアウトは非常に読みづらいです。
表XXとか、図YYとか、コードZZとか、そういったのが次のページにまたがってしまったり、読みやすい場所に来ていなかったりと、読みにくさを感じずには居られませんでした。

また、語られている内容の多くもツールありきであって、本質的な、道具に係わらない部分についての解説が少なかった点も残念です。(もっとも、対象読者である仕事でプログラムを書く人たちにとってみれば、本質的なことよりも道具をいかにうまく使うかが解説されていたほうが実践的であるのも事実で、そこはしっかり押さえている本だと思います。)

この他気になったのが、時々出てくる普通のプログラマ、中級プログラマ、達人プログラマの会話調で進んでいくやりとり。
特にコードの実例を出す場面で多いのですが、それまでの文体から会話調にガラリと変わること、キャラクターの位置づけや特徴がよくわからないこと、それから、個人的にこの手の会話調で進む文章がニガテ事もあって、何度も何度も読み返しては理解に苦しむという動作を繰り返してしまいました。

最後まで個人的な感想になりますが、ボリューム的には少なく(2時間あれば読了できる内容でした)、価格には見合っていないと思います。(1500円ぐらいなら買いかと。)

あまり期待して買うと良くない。そういう書籍でした。

素敵な贈り物


DistroFreak読者の方から、オープンソース系OSのディスク群をいただきました。
手元のディスクでは既に傷ついて再生できなくなっているLiveCDディストリビューションや、私が当時購読していた(現在は休刊している)懐かしい雑誌付録のディスクなどがあり、思わずにやけてしまいました。

暇を見つけて、あれこれ遊んでみようと思います。
# ディスクをいっぱいもらったので、遊ぶためのPCを新調しようか考え中であります。

4.17.2011

読書?

今月5冊目かな?
3月分を取り返すペースにはなってるかも。
ただ、積んでる上に今日もたくさん本を買ったので、まだまだ読みますよ。

アザゼルさんのようなコミックばっかり読んでるわけじゃありません。
今日読んだのはこれ。



数学はじめの一歩。
ジュンク堂書店の話題書のコーナーに並んでいた一冊。
数学絵本の類です。

中身はキャラクター図鑑の名のとおり、数学に出てくる主要な記号や概念にイメージイラストと性格的な特徴付けをした絵本という感じ。

数学パズル的な要素はなく、数学入門書の匂いもゼロ。

漢字が使ってあることや一部にフリガナが振ってあるところから、中学校の一番最初の数学の授業で、生徒に読み聞かせるといいんじゃないかと思いました。数学アレルギーの予防として。

ただ、数学教育を受けてきた人から見ると、学べることはないです。
キャラクターも特別可愛いものではなく、最近話題の萌えるホニャホニャとは大きくかけ離れています。
よくも悪くもアメリカの幼児アニメ風です。

残念だったのは、統計グループで出てくる円グラフのキャラクターが、パイを模した3Dの円グラフを掲げているところ。
視覚的な効果として3Dの円グラフは正しい情報を伝えることができないので(奥行きが感じられるため、手前のチャートより奥側のチャートのほうが、同じ比率でも狭く感じる)、こういう入門的な位置づけにある書籍には使ってほしくなかったです。

中に入っていた樹脂製の固めのしおりは色々重宝しそうです。
価格は高いうえに、内容的にも誰かにおすすめしたくなる書籍ではないですので、これから買おうと思っている方はご注意を。

漫画をおいかける。

最近漫画を追いかけていなくて、唯一天体戦士サンレッドは新刊を見つけたら買う程度に追っていたんだけれども、今日から新たに「よんでますよアザゼルさん」を追いかけ始めた。
理由は先日見たアニメが面白かったから。

たぶん、アニメは見逃してしまうようになるだろうとは思うんだけど、作品として気になったので6巻を大人買い。

一気に読んだらこんな時間ですわ。
声に出して爆笑する笑いは無いし、シモネタ中心なので人を選ぶとは思うけれども、個人的には面白かったのでしばらく追いかけてみようと思います。

4.16.2011

BIGLOBE、無料アプリの制作者を金銭的にサポートできるサービス -INTERNET Watch

BIGLOBE、無料アプリの制作者を金銭的にサポートできるサービス -INTERNET Watch

間接収益から直接収益へ。
テキストベースのサイトが主流だった頃、Web投げ銭を唱えたサイトがあったっけ。

その後、ウェブスペースでの収益といえば、ここでもやってる広告ベースの間接的な収益にシフトして、直接的なものはほとんど無くなっていたと思う。

さらには嫌儲なんて呼ばれる人たちまで出てきて、ウェブ上の、オープンなスペースでお金を稼ごうとすることは悪いことのような風潮すら出てきている。

そんな中で登場した、BIGLOBEのポチ。
PayPalなんかが競合になるかと思うけど、PayPalやGoogleキャッシュ経由の投げ銭も普及しているようには思えない。

どこまでお金臭さを感じさせずに投げさせるかっていうのは、重要だと思うな。

4.15.2011

夜は夜らしく。

最近、夜は夜らしく、できるだけ暗い中で過ごしている。
使っているのはLED電球。40ワット相当の明るさだそうで、消費電力も低くてGood。

薄暗い部屋の中で、夜風にあたりながらパソコンをカタカタやったり、読書したり、音楽やらラジオやらを聞いたり、夢想にふけってみたり、なかなか有意義な時間だと思う。

今年度の目標なんていうものを考えてみながら、もっと基礎的な学力をつけたいなぁと、無性に思う今日この頃です。
基礎学力が足りなくて、あれもこれもできない歯がゆさがあります。

4.13.2011

コンテンツを消費する側に居るという恐怖。

漠然とした恐怖。
でも動こうとしないあたりに、人間なんだなと感じる。

4.12.2011

リッチフルーツキャンデーグレープ28g|商品情報|株式会社 明治

リッチフルーツキャンデーグレープ28g|商品情報|株式会社 明治

うまい。けど割れる。

買って帰ってきて早々、机の上に放ったのがマズかったらしく、いくつかの包みの中でキャンディーがクラッシュしてました。

デリケートすぎです。
一旦割れると、濃厚ぶどうペーストが個別包装の包み紙に付いてしまい、大変残念な気持ちになります。

ただ、割れる事はきちんと想定してあるのか、割れたキャンディーでありがちな、「それを舐めることで口の中を切って、結局キャンディーの味はしない」という事態には至っていません。

味は最高です。リッチです。贅沢です。
もう少し衝撃に強ければなぁと、悲しい気持ちを書きなぐってみたのでした。

4.11.2011

Adobeの月額制

サブスクリプション

桁、間違ってるだろ。
どこが利用しやすい価格なのか?
ひと桁多いんじゃないの?

数百円なら利用しようという人ももっと増えるだろうに、あきらかに戦略ミスだと思うな。

4.10.2011

エアブラシ複数装備の巻。

エアブラシ2台目を買いました。

理由は至って簡単で、サーフェイサーを吹く用と塗料を吹く用でエアブラシを分けたかったからです。(贅沢を言えばもっと細かい分類をしたいです。エナメル用、水性アクリル用、白系色、金属色…等)

で、エアブラシ二刀流になったものの、ホースの付け替えがとても面倒で、作業がはかどりませんでした。

そこで、エアブラシを複数台接続して使うってな方法を検討、実行してみたので以下にまとめます。

その1:エアブラシ常時2台接続方式
最初に検討したのが、レギュレータから先を分岐させて、常時それぞれのエアブラシにホースが繋がっている状態をつくろうというものでした。





エアテックスから発売されているこの分岐器を使えば可能そうだったのですが、情報を集めていくうちにホースの取り回しが煩雑になるという結論に達しました。
常に分岐器からホースが二本出ているわけで、双方を頻繁にとっかえひっかえするならこのほうがGoodだと思いますが、同時使用はしないし、サフ用とカラー用なので、片方が働いているうちに眠っている方にまでホースをつなげるのは不要だと判断したからです。

その2:クイックジョイント
そんなわけで今回私がとったのはこちら。
クイックジョイントを使う方式です。
エア系業界じゃワンタッチジョイントとも呼ばれるアレです。

GSIクレオスとエアテックスから発売されていますが、GSIクレオス製のものがエアブラシ側にジョイントを引き起こす(外すのと逆側にロックパーツを引く)のに対して、エアテックスのものはホースの側にジョイントを引く(外す側にロックパーツを引く)という違いがあるそうです。(ネット上で集めた情報)

で、個人的に外す側に引くほうが自然な動きだと思えたので、エアテックスのものを購入することにしました。

最初に購入したのはクイックジョイントエアホースと、もう一台のエアブラシに使うためのジョイントパーツのみ。






2〜3日で商品が送られてきて接続。
が、ここで問題が起こりました。

私が使っているタミヤACコンプレッサ付属のレギュレータは、エアブラシとの接続にSネジを使います。
けれどもエアテックスのクイックジョイントホースはLネジでコンプレッサと接続する作りなのです。(注文前に確認しておくべきでした。調べていないですが、たぶんS-Sなものも存在するんじゃないかと思います。)

そこで、下記ジョイントパーツを追加購入。





S-Lネジ、L−Sネジの二種類があってよくわからなかったのですが、ホース側とLで接続できて、レギュレータ側とSで接続できるのはこのジョイントパーツでした。お間違いなく。

これで無事に接続することができました。
使い心地も上々でいい感じです。

あとは長時間座ってもおしりが痛くならない椅子を買いたいなぁ。

asahi.com(朝日新聞社):ノーベル賞級!? 現代物理学で定義できない粒子発見か - サイエンス

asahi.com(朝日新聞社):ノーベル賞級!? 現代物理学で定義できない粒子発見か - サイエンス

これだから、素粒子物理学は面白いと思う。
素粒子物理学に限らず、自然には僕らの知らないことが山ほどある。

もっと自然と遊びたい!もっと自然のことを知りたい!
このニュースには、それだけ興奮できる価値がある!

4.09.2011

読書

今回読んだのはこれ。




みんなが知りたい水族館の疑問50。
でも、実際のところよく語られている内容ばかりで、個人的には「へぇ〜」と思えるところはほとんど無かった。

一番の発見は、近所に水族館があることを知ったこと。灯台下暗し。近日中に行こうと思います。

個人的に良かったのは、全編カラーで、ビジュアルブックとして楽しめるところ。
コラムページと写真ページが並んでいて、コラムに読みにくさを与えている場面もありましたが、絵本的な楽しみ方ができるのはGood。

Amazonじゃ値段について驚いたレビューが載っていたけれども、全編カラー刷りだったらこんなもんじゃないかと、個人的には思っています。

内容の端々に「他の著書を読んでね」という記述が散見されるのはちょっとさもしい感じがしました。
筆者にとってみれば「以前に書いたし」という雑学なのかもしれませんが、そこは書籍として一冊できちんとフォローすべきだと思います。
(当然、深く掘り下げるに当たっては、巻末にでも参考書籍を示してくれればいい訳で。何の説明も無く、いきなり他の著書を読めというのは乱暴だと思いました。)

筆者の調査した「水族館をよく利用する人」の標準標本からはかなり外れている様子の私ですが、パラパラとめくるだけでも楽しめた一冊でした。

水族館好きなら、写真をただ眺めるだけでも良いと思います。

読書。


久々の良書。
今回読んだのはコレ。



ノーベル物理学者益川先生と、iPSの発見者(あえて発明とは言わない。自然の中から発見して、名前を付けたんだと思うから)山中先生の対談を書籍にまとめたもの。

最初のうちは益川先生が聞き手、山中先生が語り手で進んでいくんだけれども、しばらく読み進めると、両者の考え方がステレオで語られている様子に変わっていく。

回旋型と直線型という二つの目標点への到達の仕方に、スパイラルモデルとウォーターフローモデルというふた種類のソフトウェア開発手法を重ねて考えてみると面白いなぁと思えてきた。

最近は一人の思想家の時代は終わったなんて言われているけれども、科学分野では一人による実験/分析は、既に坂田先生の時代に終わりが見えていたことを匂わせる記述があったりして面白かった。

いずれの言葉も深い意味はなく、まさに文面通り、真っ直ぐな意見として受け取れるものばかりで、本質を付いた短い一言一言が、科学分野で研究に携わる人以外にも、多くの日本人に読んで欲しいと思う一冊でした。

今月は既に三冊。
でも、まだまだ積んであるのでバリバリ読んでいきますv

4.06.2011

読書。

イヌの巻に続いてキジの巻。
こちらもなかなか面白い。
やっぱり写真のツボはわからないけど。




読んでて思ったのは、この人は自分のことを書いているよりも、人と絡んでいる状態を書いている方が面白いということ。
誰かがあってナンボなんて、とても素敵なことだと思った。

あと、三遊亭円楽(書籍中では楽太郎で登場)の「憧れと目標の違い」という話にはグッとくるものがあった。
Amazonでは試し読みできるけど、試し読みできるエピソードを巻頭のものにしたのは残念な感じがしなくもない。

4.05.2011

おいしいハンバーガー。

秋葉原のCHELSEA MARKETでちょっと高めのハンバーガーを食べてきました。
実はこのお店、台湾で料理東西軍(どっちの料理ショー)を見ていたときにおいしい応援団として登場していて、その時初めて知ったお店です。
この番組を見ていたのがお腹が減っていた時だったこともあり、「帰国したら絶対行こう!」と誓って友人にあらかじめ根回しをしておいたのでした。

その念願かなって、ようやく食べに行くことができたという訳です。

さて、目的のハンバーガーについてですが、4ヶ月近い台湾食中心の生活ですっかり薄味に慣らされてしまった私としては、味付けは濃いめで、特にポテトの塩加減が強すぎな感じがしました。
けれどもファーストフードでないハンバーガーというのは初体験で、満足感もあって、とても美味しくいただけました。

食べ方を考えながら食べるあたりはモスを利用している感じに似ているのかもしれませんが、きちんとしたレストラン風味の店舗でハンバーガーという(日本では)ジャンクフードの代名詞とも言える食べ物をいただくという、とても不思議な感覚でした。

肉々しい肉と香ばしいパンズ、水々しいトマトやピクルスが大変おいしかったです。
ケチャップやマスタードを自分好みに調節できるのもGood。
(はじめて行くときは、量を少なめで投入しつつ、様子を見るといいと思います。)

写真を取ってこなかったのが悔やまれます。
今度は別のハンバーガーを食べに行きたいなぁ。

書籍調達。

日本に返ってきて最低限やるべきことをこなしたので、早速書籍調達。
なんだかんだで3月は読めていなかったので、書店で面白そうな本を片っ端から購入。
結局、漫画も含めて10冊ぐらい買いました。久しぶりに大きな買い物です。

んで、楽しみにしていた天体戦士サンレッドの11巻、12巻を読んだ後、気になっていた書籍を読破。

それがコレ。



内容にシモネタが多いので、Amazonカテゴリではアダルトになっているようです。
伊集院光さんのコラムを文庫にまとめたもので、本人によるオモシロ写真集付き。
写真集のツボはイマイチわかりませんでしたけど、内容は面白かったです。
イヌ、キジという2冊構成で、イヌが上巻、キジが下巻にあたります。
当然、キジの方もゲット済みで、これから読もうと思いながらこの投稿をポストしているところ。

せっかくこれだけ大量の書籍を仕入れてきたので、ザクザク読んでいってバリバリ読書感想文をアップしていきたいなぁと思う今日この頃でした。

4.04.2011

日本人の節電意識、案外低かったのかな?

「電気を大切にね☆」が口癖の人妻が人気になる国なので、もっと日頃から節電がなされていて、節電を呼びかけてもそれほど電力需要は減らないんじゃないか、言い換えれば、普段からの節電によって、のりしろがあまり無い状態だったんじゃないかと思っていたんだけれども、フタを開けてみるとあらびっくり。

電力需要の予想を下回る日が何日も続いているじゃありませんか。

確かにコンビニやスーパーはじめ、商店が軒並み消灯してたり、電車内や駅が消灯してたりと、これまで手を付けていなかったところの消灯が行われているのは事実なんだけれども、これほどのりしろがあったことにビックリ。

今は「節電しない」と主張している数%の人が批判を浴びているわけだけれども、普段はそちら側に居る人たちは、緊急時だからという理由で安易に批判していいものなのかと思うなぁ。

今年の夏はでん子ちゃんのCM,見られるのかしら…。

4.02.2011

帰国。

帰国しました。
そして皆さんより遅れること22日。被災することになりました。
我が家の被災状況は
・トースター損壊
・プラモ散乱
・玄関先の掃除用具散乱
・作業机上から作業道具が落下
・本棚がガタガタと移動したために床に多少の傷
・食器損壊
あたりでした。
被害額としてはトースターの数千円が一番デカそうです。

で、掃除をするために掃除機を買いました。
一人暮らしをスタートして半年、ようやく我が家にも掃除機がきました。
購入したのは三菱のサイクロン掃除機、風神のTC-EK5J-Aです。
最近出ているのは550Wのハイパワーモデルだそうですが、ゴミの主体がプラモの削りクズとホコリ/髪の毛などの一般生活ゴミであること、また絨毯はなく、全面フローリングであることなどから、520Wの本モデルでも十分な掃除性能を得られています。

こまめに掃除することで全体として掃除に長時間書けるような事態を避けられると思うので、今後はクイックルワイパーと併用しつつ、クリーンな状態を保ちたいと思います。

被災の片付けを手伝ってくださった友人に感謝。

4.01.2011

よかった。日本大丈夫そうだ。

各所でのエイプリルフールネタが、例年通り元気に提供されているのを見て一安心。
ちなみに、ここではやってません。

3.31.2011

ゆとり教育世代に、新カリキュラムを教えるだけの力があるのか?

ゆとり教育を受けて教員になった世代や、ゆとり教育スタイルにすっかり慣れきってしまった教員達に、分厚くなった教科書で行われる新カリキュラムの授業を満足に行うことができるのだろうか?
ニュースを見ながら、ふとそんな事を思ってしまった。

学習意欲を高める、面白い授業ができるほどその学問に通じている人がどれだけ居るんだろうか?
学生時代に教員を目指していた同級生の事を思い出してみても、とても魅力のある教員になるとは思えなかったので、今回のカリキュラム切り替えには非常に不安を覚える。

もし子供たちのうち「勉強なんてつまらないものだ」と思う割合が増えてしまったとしたら、これは憂うべき問題だと思う。

例えば地域で興味を持続できるような催し物をするとか、教職員から極力事務仕事を取り除けて、子供に勉強を教えるという教職員の本質的な仕事を行えるように配慮するとか、学校に任せ切りの教育から抜け出すチャンスとしてとらえて、活動していく必要があると思う。

各地のNPOなんかは、そのために取り組みをしてほしい。
例えば地域の学校で行われている理科の授業を調べて、その進度から何か面白い理科実験プログラムの催し物を行い、後日の授業でその内容を反復して学ぶことができる、あるいは、勉強した内容に則した実験を行うことで、知識を経験に結び付けられる環境を用意する、そんな学習環境が必要だと思う。

もちろん教師と名のつく人たちは、これまで以上に時間をかけて丁寧に内容を理解し、それを子供たちに分かりやすく教えるために尽力して欲しいと思う。

結局のところ、子供たちがよく育ってくれれば、グズな大人ばかりの世の中でも、徐々によくなっていくと思ったのでした。

3.30.2011

支援者感覚はおかしい。

「日本中から、被災地にがんばれの声」「東北の方々、応援しています」
なんてテレビやらネットやらで取り上げられているけれど、どうしてこの人たちは支援者感覚なんだろうか?

「ガンバロウ日本」だって言ってるのに、「被災した方々を元気づけるために」なんて語る人たちには、頑張るのは被災した人たちみたいな感覚があるんじゃないだろうかと思ってしまった。

被災したのは東北だけじゃない、東日本だけじゃない。日本そのものだ。
少なくとも世界はそうやって見ている。
なのに国内では「被災していないから」という理由で支援者感覚での支援に回る人が多いような気がする。

自分自身も今回の地震で被災した、たまたま被害が軽微なだけの当事者だという感覚で捉えている人が少ない、そういう風に見える。

例えば、地震でガタガタになっている経済。これは日本全体で、経済活動の行えない地域の分まで経済活動を行える地域がカバーするべきところだろうし、被害の大きかった地域のうち数カ所に物が行き届いていない現状については、やはり被害の軽微な人たちが頭を使って、知恵を絞ってなんとかすべきところだろうと思う。

日本がひとつになってこの危機を乗り越えようと本気で思っているならば、支援者感覚、支援する側の人が居てはダメなんじゃないだろうか。
全体が被災したと世界から思われている以上、全体で支えあう必要があると思う。

頑張れ東北じゃない。
頑張れ日本なんだ。と、台湾からNHKの報道を見ていて思ったのでしたとさ。

3.26.2011

「一般論で言えば、潮流で拡散し、海藻や海洋生物に摂取される頃には相当量薄まる」は真か?

福島第一原発事故で、海洋中に基準値を大きく超える放射性物質が放出されているというニュース。

ニヤニヤ顔が当初より批判の的になっている原子力安全・保安院の担当者の説明によれば

  • 検査を行った海域での漁業は、現在行われていないので、すぐさま市場に出回っている水産物に影響が出るものではない。
  • 一般論で言えば、潮流で拡散し、海藻や海洋生物に摂取される頃には相当量薄まっているから、それらへの影響も低い。

とのこと。

前者について言えば、回遊する魚類や、行動範囲の広い魚類については何の意味も成さない主張だと思う。
これは、その海域に住んでいる魚がどういうものなのが調べて、どのぐらいの範囲で行動していて、回遊する時期はどうなのかって事まで調べて、初めて影響についての言及ができると思うのだけれど、漁業操業が行われていないだけで影響についての話をしているのは、あまりにも頭の悪い話じゃないかと思う。

それから、一般論という意味不明な前置きをおいているけれども、潮流等で放射性物質が拡散するという話も、どこまで真実かわからないと思う。
例えば、濃度差や温度差によって、ある程度の塊で潮流に乗って移動する可能性は無いんだろうか?僕は専門家ではないけれども、本当に一般的に言って拡散すると言えるんだろうか。
大きな濃度差があれば拡散しそうにないと思うのは僕の直感が間違っているんだろうか。

例えばアメリカで発生した海底油田の事故では、油が拡散すること無く、ある程度の塊でもって潮流に乗って移動していたように思う。放射性物質は油に比べて十分小さいから、周りの海域と濃度差があっても拡散すると考えて良いという事なんだろうか?

だとすれば、風に載った放射性物質が拡散せずに、局所的に高い濃度の放射能を持った水や農産物が確認されているのは、どう説明されるんだろうか?

あまりにも疑問だらけな説明には、怒りを覚えざるを得ないし、それでも専門家なのかと問いただしたくなる気持ちに駆られる。

仮にある程度の塊のまま潮流に乗って放射性物質が移動して、それが海洋生物に摂取された場合、その海域での漁業に影響がない訳はないハズで、このあたりはJAMSTECなんかが潮流に関するデータを持っているはずだから、そこからどの程度の範囲に移動する可能性があるのかを、早期に検討・議論して、該当する地域にある漁業組合や自治体には早期に周知して、対策をとる必要があると思う。

今回の事故によって、もはや安全な日本近海産海洋産物が期待できない事態になるかもしれない。
海が好きで、魚が好きな人間の一人として、心配でなりません。

頑張れは誰のもの。

日本各地で被災地に向けて応援メッセージをしたためる活動が行われているようです。
ここで書かれるのは「頑張れ」を中心とした応援メッセージ。

被災地の人たちにしてみれば、「これ以上何を頑張れというのか?」という感情すら持ってしまいそうな応援メッセージだけれども、NHKが行っていた、メッセージを書いた人たち、応援に駆けつけた人たちへのインタビューを見ながら、実はこの「頑張れ」、自分自身に向けて書いているのではないだろうかと思えてきたのです。

現実的な問題として、津波の被害を受けた農地は当面使い物にならないでしょう。
同様に地震の被害を受けた工業部品の工場がすぐに復旧するわけもないですし、放射線の影響が収まらないことには、東北がこれまでのような経済活動を行えるとは考えにくいと思います。

ともすれば、こういった経済的に足を引っ張る格好になる東北の分も、他の地域が「頑張って」日本の経済が衰退しないようにしなければいけないと、そういう意味での頑張れというメッセージなのかなと思えてきました。

日本として、この地震はターニングポイントになると思います。
続く計画停電によって、これまでどおりの生活は出来なくなるだろう事がハッキリしてきました。
こうなると、生活するタイルを見なおさざるを得ません。

昭和の人たちが戦後にやってきたように、豊かな生活を夢見ながら必死に働いて復興するのか、震災前に手に入れていた経済的に豊かな生活は、実は心が豊かな生活ではなかった事を見つめ直し、心の幸せを追う、新しい日本を作るために努力するのか……。

いずれにせよ、東北だけでなく、東日本全体が頑張らなければならない事に変わりはないと思いますが、どこかの国の真似事ではない「ユニークな日本」を作るために、頭のいい人には知恵を絞ってもらいたいと思います。

ちなみに僕は、もっと心に余裕のある日本になって欲しいです。


3.24.2011

でかいアップデート。注意。!!

View topic - multiple removes [gimp, etc. beause of libgtk2.0 upgrade] :: aptosid.com :: aptosid - Debian hot and spicy!

libgtk2.0のアップグレードで、大量の環境が削除される。
我が家の環境ではEmacsやらウィンドウマネージャやらなにやら、すっかり全部を削除する提案がなされた。

aptosidのフォーラムにもあるように、しばらく待って必要な依存関係が解決できる環境が整うまでは、libgtk2.0のアップグレードに関わるパッケージのアップデートを控えておくべき。

根拠は無いけれど、広範囲に影響するアップグレードなので、必要な依存関係は近々に解決されるだろうと思う。

3.23.2011

なんだかなぁ。

週刊少年ジャンプ 特別無料配信について- Yahoo! JAPAN

無料公開についてどうこう思うところはないし、別にジャンプ読者でもないし、どうでもいいっちゃどうでもいい話題。

でも、閲覧環境がWindows限定だったり、専用のビューアが必要だったり、今の時代に逆行してると思うなぁ。
配布する側の権利はガチガチに守りたいんだろうけれども、読む側の利便性は恐ろしく悪いことに気づくべきだと思う。

どうせすぐさま、どこかの誰かがPDFなんかのもっと広い環境で閲覧できる形でバラまくんだから、最初からそこまで見越しての無料公開をして、そのコンテンツへのアクセス数を武器に広告費を集めることができるような公開の仕方を考えればいいのに。

===
と、Chrome拡張のBlog thisからの初投稿でした。
# 個人的には、ラベル編集できないのが痛い。

眠れないと、あれこれ考えちゃうよね。

日本で買い占めが起きているというニュースを見ながら、少し足りないぐらいが今の日本には良いんじゃないかと思えてきた。

被災地のように、本当に困窮しているところは別としても、コンビニやらスーパーやらで買い占めが起きて、そこに物がないからと言って焦って補充する必要はないだろう。

正直なところ、買い占めが起きて棚から消えているものがあったとして、それが2〜3週間手に入らなかったから発狂してしまうなんて人がどれほど居るのか疑問だし、無いなら無いなりに工夫するだろうし。

3.21.2011

脱・原発先進国になるために。

はじめに断っておくけれども、私は原発に関しての素人だ。
思想家や哲学者でもなければ、高度な科学的・工学的知識を持っているわけではない。
知らないこともあるし、常識だって欠如している部分があるかもしれない、一般市民だ。

先日の地震以後、国内では原子力発電所への懸念が広がっている。
ここ最近は温室効果ガスの排出量が火力発電所などに比べて少ない、「クリーンな」エネルギーのひとつというふれこみで世界各国が積極的に建設を推し進めようとしていた矢先、こうした事故が起き、ひとたび事故が起きれば、生命の住めない環境を作り出すという側面があらわになった。

加えて、こうした事故の際の制御の難しさや、内部の状態を知るための設備の弱さ、従来考え、備えられていたバックアップ・冗長系では耐え切れない側面もある現実がわかってきた事が、この流れに拍車をかけているように思う。

「原発をやめろ」と叫びたい気持ちはよくわかる。
得体のしれない、目に見えない脅威が日常の中にあることは、誰でも心配で、不安になるだろう。
たといそれがすぐさま自分自身の健康に影響を及ぼす事はないと知っていても、不安をぬぐうことは出来ない。

だが、本来原発は僕達の先輩たちが「最も安全でクリーンで高効率な」夢のエネルギー源として取り組んできた発電所だったはずだ。

原発が国内で稼動した当初からこの巨大な装置に関わっている人たちは、今も安全なものだという自負は変わらないだろう。

それは自分たちのやってきたことへの誇りであり、自分たちのやってきた事への信頼なんだろうと思う。

そこで日本が脱・原発先進国となるためには、この先輩たちの築いてきたものをよく学び、さらに発展させた新世代の考え方を先輩に示し、新たな時代の「最も安全でクリーンで高効率な」エネルギーを示すことができなければならないと思う。

脱・原発は、原発世代から新エネルギー世代への転換だと思うのだ。
一般市民にそんなことは無理だと思うだろうか?僕はそうは思わない。
皆で知恵を絞れば、きっと原発に変わる、新世代のエネルギーが見つかるはずだ。

そのためには、原発事故について子供たちに教えるだけでなく、これを超える新たなエネルギー源の確保のために勉強することを、同時に教えて欲しいと思う。

原子力は怖い物だ。怖い理由は至ってシンプルで、中身がよくわかっていないからに他ならない。
であれば、新世代のエネルギーは、原子力をよく理解した上で成り立つものかもしれない。
あるいは、全く別のアプローチから与えられるものかもしれない。

日本が脱・原発先進国になるために、脱・原発を訴える世代は、原発を創りだした世代を安心させられるだけの、十分な新世代エネルギーの開発に注力する、そういう義務があるように思うのである。

Chrome不安定


Google Chrome10.0.648.151 (Official Build 78498)


にしてからやたらと不安定。
メモリの食い方がおおきくなった気がするし、ニコニコ動画で固まる事が多くなった。
便利だけれどもStableでこんな状況が続くなら乗り換えも検討中。

3.20.2011

パンダが日本に慣れる猶予期間になった。そう考えよう。

「上野動物園、多摩動物公園、葛西臨海水族園、井の頭自然文化園には、地震の影響などにより、3月17日(木)から当面のあいだ、休園いたします。再開園の時期につきましては、あらためてお知らせします。

 また、閉園にともない、3月22日(火)に予定しておりましたジャイアントパンダの公開も延期いたします。ご了承ください。」

とのこと。
残念だけれども、東京近郊でも節電が呼びかけられているし、パンダが日本に慣れるための猶予期間になったととらえて、再開を気長に待つことにしよう。

3.18.2011

できることをやらないか?

先日書いた15条通報に関する記事に、ふたつもコメントいただきました。
DistroFreakに比べると過疎ってるこちらのブログでは実に珍しい事態で、非常事態なんだということを改めて実感しました。

それに絡んで、Slashdot.jpからの転載。

「サイエンス雑誌NewtonのWebサイトにて、放射線に関する記事「【放射線】 どんな種類がある? 人体への影響は?」が無償公開されている(PDF版)。」

とのこと。Newtonは一般大衆向けのビジュアルサイエンス雑誌の大手で、わかりやすい記事が特徴。図が多用されているので、放射線の話をニュースで見るに当たって、基礎知識を得るには最適の教材だと思うのです。

ニュース見てもチンプンカンプンだ!と嘆いている方や、とにかく大変なのはわかった。じゃあ、具体的に放射線って何なのさ?と思っている方は読んでみるといいと思います。

で、今日は日本の友達からメールをもらった上で思った、「あせらずに、怖がらずに、できることをやろう」という話。

例えば関西では、節電よりも灯油やガソリンを節約するほうが、被災地や電力に困窮している関東地方のためになるんだろうと思う。

例えば関東では、「一週間食いつなぐために買う」なんて言わないで、一度に買うのは2〜3日分にして、消費しきって余ることの無い量を買うようにしておけば、隣に住んでいる誰かのためになるだろうと思う。

自分の生活を守るより、誰かのために何ができるかに頭を使って実践すれば、早期の復旧も望めるんじゃなかろうか。
「この状況下では自分の生活を守るのが先だ!」という意見もあるだろうけれども、直接被害にあっていない外側から見た人間の意見のひとつとして、検討してもらいたいと思います。

3.16.2011

海洋への影響と、水産業への影響。

今日も今日とて地震の話。
でも、普通の生活が送れる人は普通の生活を送るべきですよ。

一人ひとりが普通の生活に戻るよう心がける事が、みんなが普通に戻れる一番の近道だと思うのですよ。(かといって、節電とか、無視しちゃいけないものはある訳だけれども。)

今日ふと心配になったのは、ふたつ。
一点は原発が海洋にもたらす影響。二点目は水産業への影響。

原発については、沿岸に設置してあるだけあって、それが海洋、ひいては日本近海の海産物に及ぼす影響については計り知れないと思う。

早期に潮流や風向きのデータをもってきて、どのぐらいの範囲にどんな影響を及ぼしそうなのか検討する必要があると思う。

この問題については、地震学者だけじゃない、物理学者だけじゃない、海洋学者も、生物学者も、民衆のための科学であるために努力しなければいけないと思う。

で、そこからつながってくるのが二点目の水産業への影響。
津波で陸上に漁船が打ち上げられてしまっている様子なんかも映っていたけれど、おいしい海産物が好きな人間の一人として、とても心配に思える。

養殖物だって相当な被害だろう。報道されていないだけで、あの津波じゃ、全滅に近いのかもしれない。

早期に漁業や養殖業が再開され、普通の東北に戻れる日が一日も早く来ることを願ってやまないです。

3.15.2011

いわゆる15条通報っておかしいだろ。

報道で、東電の発した危機的状況を「いわゆる15条通報」なんて行ってるけれども、いわゆるなんて言えるほど浸透してる言葉じゃないだろう。

いわゆるなんて言っていいほど、頻繁に起きてもらっちゃ困るものだ。
この先15条通報が繰り返し行われる可能性があるとすれば、15条通報について了解しておいてもらって、今後の報道でも15条通報が〜とやるなら話はわかる。
でも、そうであっては困るものだ。

15条通報なんてしない状態のほうがいいし、15条通報なんて通称で知ってる人は少なければ少ないほど良いと思う。

15条通報をそのままココから引用すると
「原災法の条項であり、原子力緊急事態宣言 について規定したもの。主務大臣 (経済産業大臣、文部科学大臣或いは国土交通大臣)は、通報された放射線量が、避難・退避が必要になると予想される異常な水準の放射線量以上の放射線量が検出されたり、又は、原子力緊急事態 の発生を示す事象の場合で、原子力緊急事態が発生したと認めるときは、内閣総理大臣に報告を行う。内閣総理大臣は、原子力緊急事態宣言及び緊急事態応急対策 を実施すべき区域、原子力緊急事態の概要、区域内の居住者、滞在者その他の者及び公私の団体に対し周知させるべき事項の公示 を行う。原子力緊急事態宣言の解除も本条項による。」

要するに原子力緊急事態が発生しているという事。
原子力緊急事態って具体的に何なの?って事を調べてみると、ココから一部引用で

「放射性物質又は放射線が異常に原子力施設の外へ放出或いは政令で定められた事象が発生した事態」

と説明されている。要は異常な量の放射線が、原発の外に漏れてるという事だ。

なんでこんなことになってしまったんだろうな。

==========
NHKの専門家解説員の説明なんかを聞いていても、たぶんアナウンサーはちんぷんかんぷんなんだろうという事が伺える。多くの国民だって同じだろう。
この専門家解説員、かなり分かりやすく説明しようと努力しているのがわかるけれども、やっぱり限界はあるんだろう。
せめてこのレベルの話がわかる放射線物理の基礎ぐらいは、国民全員に教えてもいいはずだと思ったのでした。

3.13.2011

輪番停電

東海村の第二原発も停止しているみたいですね。
茨城も津波の被害やら地震の被害やらあったようで、福島同様何か起きているけれども、影に隠れて報道されないとかだったら怖いなと思っていましたが、今のところ、周辺の観測データに以上は見られないそうです。(それでも冷却温度まで落とすため、運転は停止しているようです)

※東海村第二では、プールから放射能を持った水が床に溢れていることが確認されたそうです。おいおい。。。

これで点検中の柏崎刈羽、福島、東海第二と、各所の原発が止まっている事になります。
加えて津波で福島・東海村ではバックアップのディーゼル電源がやられるなど、原発の弱い側面を露呈してしまった格好です。

また、海水を注水した炉は、おそらく廃炉になるだろう見通しがなされていて、電力供給不安は夏ごろまで続く予想もあるようです。

そんな中発表されたのが輪番停電(地域を区切っての計画停電)ですが、首都圏の10区をのぞくとか、よくわからない基準が設けられていたり、電力使用量によっては二回目の停電はしないとか、それに備えた計画を立てづらい発表になっていると感じました。

加えて東電社長の会見は各局が報じておらず、NHKですら自社の特番を報じる始末。
この緊急事態に、これはちょっといただけないと思いました。

インフラ系の会社として、災害に備えたシミュレーションが十分になされていなかったのかなぁ。
たぶん明日は日本各所で経済活動が滞るだろう事が想像できます。

早朝から輪番停電がまわってくる地域の方は、朝起きて面食らわないようにご注意ください。

#たぶん、日本の家の冷凍食品は全滅だろうなと、輪番停電のニュースを聞いて思ったのでした。

いくらの募金が適切か?

地震があると、必ず義援金だとか募金の話が各所で上がるわけです。
あまり寄付文化が根付いていない日本だとはいえ、こういった募金ではそれなりの額が集まるわけですが、その時に悩むのが「いくらが妥当か?」という点。

個人的な何かしらのポリシーを持っていればそれに従うのが何よりですが、コピーライターであり、埋蔵金オジサンであり、バス釣りNo.1に出てくるひとでお馴染みの糸井重里さんが「自分自身を3日雇えるぐらいの金額」という提案をされています。
もし迷っているならば、これを基準に寄付されると良いと思います。

===

ちなみに、以下は私のごく個人的な寄付ポリシーです。
・災害時における義援金/寄付金は月収の10分の1。
・オープンソース団体への寄付は一回$100.0。
・お財布の中の10円玉が20枚を超えたら、全部募金

一度に出す額が少なくても、みんなで協力してやれば大きな金額になります。
人が人を助ける活動に参加している意識をそれぞれが持って、できる範囲で支援するのが良いと思います。

公式ばかりじゃなく、各所に情報を上げて欲しい。

たとえば東京電力、いま、サイトがものすごくつながりにくくなっている。
この他、気象庁の情報も、気象庁のサイトに掲載されているだけで、こちらは東電ほどでないものの、やっぱり重たい。

こういう時こそ、Yahoo!とか、Googleとか、そういうサイトに企業や国が積極的に情報を出していくべきだと思ったのでした。

あと東京電力。資料をPDFで作るのはいいけど、フォント埋め込み忘れててLinuxからだと閲覧できないよ。
PDFだけじゃなく、JPEGとかでも提供してほしいなぁ。

3.12.2011

原発から放射線が漏れ出しているらしい。

福島原発がチェルノブイリの状況に似てきたと報じられるほどに危機的状態にあるようです。

放射性のセシウムが漏れ出しているとのことで、既に被曝者も確認されているようです。
想定を上回るなんて表現で報道されているようですが、想定が甘すぎるとしか言いようが無いと思います。

原発は海岸沿いに作るのが当たり前になっていますが、津波のせいでバックアップの発電機にダメージが与えられるという想定が無かったのは不思議でなりません。

報道各社も、もっと注意して報道すべきだと思います。
確かに電力会社の発表が嘘臭いと思う事はありますが、それでもいたずらに恐怖を煽るような報道の仕方は、特に今のような状況に置いて、おかしな報道の仕方だと思います。

速報性が大事なのはわかりますが、バラエティのような報道の仕方でなく、きちんとした調査の元、補足記事をどんどん追加していくような、きちっとした信頼性のある記事を整えて欲しいと思います。