そんなわけで、Windowsに舞い戻った私は原因究明を行うことにした。
まずはHP等が出している、著名なフォーマットツールをダウンロードしてフォーマットを実行。
やはり最終段階でWrite-protected!とエラーをはき出す。
どうやら、何らかの原因で書き込みプロテクトがかかってしまっている状態らしい。
▲ HPのUSBメディアフォーマットツール。DOSのシステムファイルを放り込むことで、ブータブルなUSBメモリスティックを仕立て上げられるので、私の環境においてはLinuxを導入する際などに必須。システムファイルが入ることで、USBメモリをフロッピーディスク代わりに活用できる点もうれしい。
▲ こちらはPanasonicのディスクフォーマットツール。USBメモリ向けではないものの、ディスクシュレッダー機能が付いているので重宝している。
もちろん、私のUSBメモリにはハードウェアスイッチで操作するタイプの書き込みプロテクト機能なんてものは付いていないから、やはり内部に原因があるとにらむのが正解なんだろう。
書き込みプロテクトを何とか外せないかとあれこれ試行錯誤するものの、アクセス権限を直接いじれるわけでもなし、Linuxのように読み書きモードを切り替えられる訳でもなしで、結局八方ふさがりとなってしまった。
そこで、今度はGoogle先生にお伺いを立てる。
すると、沢山の似たような事例が出てくるではないか!
「こりゃ、すぐに解決しそうだな。」
そう踏んだ私は、沢山の事例の中でも似ている事例をチェックすることにした。
しかし、いずれも解決していないか、役に立たないものばかりだ。
例えば、
・(ある質問者に対して)ハードウェアの書き込み禁止装置が働いていませんか?
→ 私のUSBメモリには、そんな高尚な機能は付いていない。
・(こちらも同じく質問者に対して)少しはしらべたらどうですか?
→ ごめんなさい。調べてこの質問に行き当たってるんです。
・(同)何回かフォーマットしたらいけますよ
→ すでに10回以上フォーマットを試しているんです……。
・(同)HPやPanasonicのフォーマットユーティリティは試しましたか?
→ それでもダメだから、Google先生にお伺いを(ry
等という調子だったので、検索キーワードを変えてみることにした。
今度は、多少実用になりそうな話題があがってきている。
なるほど、どうやらこういう二進も三進もいかない状況になったときには、ローレベルフォーマット(物理フォーマット)をかけるのがストレージの通例らしい。
……しかし、USBメモリの物理フォーマットなんて聴いたことがない。
調べてみると、Buffaloから物理フォーマットも可能なディスクフォーマッタが入手できることが分かった。
早速ダウンロードして実行するも、どうやらデバイスサイドの対応が必要らしく、物理フォーマットボタンはDisable状態のままだ。
▲ 我が家ではダメな子だった、Buffaloのフォーマットツール。環境によっては救世主になり得るんだろう。ちなみに、赤丸で囲まれた部分が物理フォーマットボタン。中央右側に見える物理フォーマット云々は、MO向けのオプションなようだ。
このままでもいけるかもしれないと淡い期待を寄せ、フォーマットを実行するも、他のツールと同じで書き込みプロテクトがかかっている旨が表示される。
ダメだ。
既にこの時点で数時間が経過しており、いよいよあきらめようかと考え始めていた。
ただ、物理フォーマットという方向性は正しそうだから、このUSBメモリに使える物理フォーマットツールがきっとあるはずだと考えた。
ストレージを開発しているところなら、出していてしかるべきだろうと考えたのである。
この考えに従っていろいろ調べていくと、どうやらUt165という、コントロールチップなのか型番なのかわからないが、そんなものがキーワードになりそうだと分かってきた。
早速調べてみるも、ディスクユーティリティだけで400MBを超える数値が散見されるなど、明らかにおかしい内容ばかりだ。
結局あきらめて、Buffaloの他の物理フォーマットユーティリティや、Transendの物理フォーマットユーティリティを入れてみるも、どちらも自社の製品ではないためか「デバイスが見つけられない」エラーを吐いて終了してしまう。
――こんな調子でまた1時間ぐらい右往左往していたわけで、どうやって終着点のここに行き着いたのかは覚えていないが、とうとう私を助けてくれるツールが現れたのである。
続き(3)はこちら。
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