3.04.2009

USB危機一髪。(1)

昨年10月末に購入して以来、とても重宝している4GB USBメモリが、あわや使えなくなるという危機に直面していた。
もうどこを探し回って、どれだけの手を尽くしたか分からないが、何とか復旧することができたので、ここに書き留めておこうと思う。


▲ 今回の被害者である4GB USBメモリ氏。後にUt165という型番であることが判明する


というのも、古い音楽プレイヤーから音を取り出そうと、Knoppixを立ち上げ、その上でプレイヤーから楽曲取りだし→USBメモリに転送という作業をしていた時のことだ。

突然Konqueror(スペルあってる?)が落ちたのだ。
古くからKDEを使っているユーザなら、何ら驚くことのない「いつものこと」なハズだった。

とりあえずデータ取り出しをそこでいったん中止し、Windowsシステム上に取り出したデータを移した。
思えば、このとき、ドライブにつけた覚えのないCoというボリュームラベル名がつけられ、いくつかの破損したファイルが存在した時点でおかしいと気づくべきだったのかもしれない。
それはともかく、当初目的としてたことが達成できたので、ここまではそれ以外に特別、問題はなかった。

事件はその直後に起こった。
Windows上に取り出したデータについては、もはやUSBメモリの中に残しておく必要は無いから、USBメモリの中身を消してしまおうと思ったのである。

早速[編集]→[すべて選択]→[右クリック]→[削除]という手順で削除しようとするも、「XXは削除できませんでした」のメッセージが。

「はて?どうしたものか?――いや、待てよ。以前にもこのメッセージを読んだことがある。確か、破損したファイルの一部を認識できなかったんだっけ。」
と思い直し、その時使った解決手法であるフォーマットを行うことにした。

順調にバーが進み、フォーマットも終わりというところで
「Windowsはフォーマットを完了できませんでした」のメッセージが……。
ここでUSBメモリに何かが起こったことに気づいた。



▲ ポートに差し込まれ、青く発光しながらアピールする被害者



以前に大量のPCをリプレースする仕事に関わったことがあるのだが、このメッセージはその時ハードディスクのフォーマットに不都合が生じたマシンの上ではき出されていたものだったからだ。

ただ、この時はフォーマットの不都合だけが問題であると思っていたから、
(フォーマットが破損しているなら仕方がない。Fdiskあたりを使って、復旧させればいいだろう。)
などと思って、またもKnoppixを立ち上げたのである。

けれども、Knoppix上でデバイスを覗いてみたところ、問題は思っていた以上に深刻だと分かった。

1.ファイルの削除、ファイルへのアクセス権の変更ができない
中身さえ消せればいいんだと最初は考え、Knoppix上からrmコマンドを走らせてみるも、「読み取り専用のファイルシステム」である旨が表示され、削除することができない。

2.いくら削除しても、ゾンビのように復活する
読み書きのモードが悪いのかもしれないと思い、読み書きモードを変更してデータを削除してみた。
すると、GUI上では削除されたように見えるのである。
しかし、アンマウント→リマウントすると、あら不思議。
そこには、元気にこちらを見つめる先ほど削除したファイルたちが……。

3.QtPartedではクロスリンクエラーが吐かれる
ならばいっそのこと、QtPartedで初期化してしまえとこのドライブを開くと、ファイルXXはクロスリンク云々と表示され、スキャンディスクを行うよう促すメッセージが表示される。
これを無視して領域の削除やフォーマットを強行するも、一切操作を受け付けてくれない。

4.Fdiskでもお手上げ
こうなれば、当初考えていたとおりFdiskを使って領域を切り直すほかない――そう考えてFdiskを実行するも、こちらにも全く反応がない……。

いったい何がどうなったのか?
これは調べてみる必要があると思い、Windowsシステムにもう一度切り替えてみることにした。

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