3.31.2009

飛び出せ!科学くん

タイトルから見るに、子ども向けの科学番組だと思って見たんだけれども、全然違った。
はじめに印象から言わせてもらえれば、「今期一番のあたり番組」じゃないかと。

今回のスペシャルの内容は
・ 国立科学博物館の特集
・ 実験コーナー
・ 深海鮫を狙う!……等々。

特に国立科学博物館を楽しむためのコツ的なコーナーは、出演者自らよく楽しんでいる空気が出ていて、久しぶりに行きたいという気持ちにさせられた。

他にも、端々に「子どもの心を持ったまま、大人になったアレゲ大人たちのための番組」というテイストがよく出ていて好感が持てた。

特にMCのココリコ田中氏は、独特のしゃべりと心からサメを愛する、ちょっとハズれた雰囲気がまさにこの番組にぴったりだと思うね。
もう一人のMCであるしょこたんは、突っ込み役としてほどよく画面に入ってくるから、それほど嫌みでもなく、バランス的には良い感じ。

科学くんなる人体模型をもしたアシスタントも、リアクションがうまくて笑わせてもらった。

理論的な裏付けを紹介してくれたり、専門家の解説が随所に入るわけではないけど、番組のテイスト的にそれを求めてはいけないんだと思う。

来週からレギュラー放送らしいので、楽しみに待とうと思う。
テレビが楽しみって、何年ぶりだろうか。
アレゲ大人たちは、ビールでも紅茶でも、好きな飲み物を飲みながら見るのがおすすめ!

番組ホームページ
スペシャルのホームページ

3.29.2009

coLinux+MinGW+Debian+OpenGLなクロスコンパイル環境でfreeglutを使う

久しぶりの変態環境下での作業に関するメモ。

以前構築したglut環境ではキーボードの同時押しとかが利用できなくてちょっと不便だなぁと思っていたので、その代替え手段を探していたところ、freeglutなる代替え手段が存在することを発見。

通常リリースの最終更新が2005年と、既に枯れていて安定した運用が望めそうなので、さっそく入手。
(かといって開発が停止しているわけではないので、ソコントコよろしく。)
入手すると、中身はソースコードのみ。
ドキュメント曰く、「使うなら自分でビルドしたまえ明智君。」という事らしい。
既に変態環境で使うことをもくろんでいるので、こんなの予想していなかった。

けれども、せっかくやろうと決めたので方策を練る。
んで、実際に試したのが
・ VS2008でビルド
・ 変態環境に移して運用
というもの。結論から言えば、それでうまくいっている。
んで、この文書がその時のメモ。


まずはVS2008でビルド。
これについては特に書くことはないけど、自前でビルドしようと思っている人は、通常のビルドではなく、バッチビルドを実行しなければ正しいファイルを得られないという点に注意。

「自分でビルドするのがめんどい」って人向けに、私の私家製ビルド品をいつものところに置いておきますんで使ってください。
私がやったのはVS2008によるバッチビルドだけで、ソースに関していじったところはない(プロジェクトファイルの変換ぐらいはしたけど)ので、ソースが欲しい人はオリジナルのものを。
ライセンスはXライセンスらしいので、それに従った運用をすればOkだと思う。
(問題があればご連絡ください。)
※ ちなみに配布しているアーカイブ中では、*_d.libってやつがデバッグ版で、_dの無いものがリリース版のビルドなのでお間違いなく。

ヘッダーファイルとライブラリファイルをゲットしたら、まずはヘッダーを以前の記事同様、OpenGLのインクルードファイルを展開したGLディレクトリ以下に放り込む。
ライブラリは、
/usr/i586-mingw32msvc/lib

以下に。
(アーカイブに入っているのは*.aファイルではなく*.libファイルだけれども、特に変換の必要は無く、そのまま利用できる。)

そこまでできたら、適当なソースコードを用意。
今回は前回の記事で使ったのと同じものを利用。


#include <gl/freeglut.h>

void display()
{
glClear(GL_COLOR_BUFFER_BIT);
glBegin(GL_POLYGON);
glColor3d(1.0, 0.0, 0.0); /* red */
glVertex2d(-0.9, -0.9);
glColor3d(0.0, 1.0, 0.0); /* green */
glVertex2d(-0.9, 0.9);
glColor3d(0.0, 0.0, 1.0); /* blue */
glVertex2d( 0.9, 0.9);
glColor3d(1.0, 1.0, 0.0); /* yellow */
glVertex2d( 0.9, -0.9);
glEnd();
glFlush();
}

int main(int argc, char* argv[])
{
glutInit(&argc, argv);
glutInitDisplayMode(GLUT_RGBA);
glutCreateWindow(argv[0]);
glutDisplayFunc(display);
glClearColor(0.0, 0.0, 0.0, 0.0);
glutMainLoop();

return 0;
}


ポイントは、#includeにfreeglutを指定すること。
それから、コンパイルのためのコマンドは

mingw-cc gl.c -lfreeglut -lglu32 -lopengl32 -mwindows


などとする。
-lfreeglutの部分は、使うfreeglutなファイルに合わせて変えると良い感じ。
(デバッグ版なら_dをつけるし、スタティックリンク版ならそのようする)

こうしてできたファイルは、実行時にfreeglut.dllを要求するので、そこだけ注意。
glutがglut32.dllを要求したのと同じやね。

※ ここでも、配布しているアーカイブはデバッグ版とリリース版で別名にしているけれど、これは単に衝突しないように&見分けがつくようにとの配慮なので、使うときにはどちらもfreeglut.dllにリネームしないと正しくお動かないので注意

して、できあがったものの実行結果が以下。



使えるAPIについては公式サイトからAPIのリストを確認できるけれども、基本的にはglut互換なので心配なし。
あとは何に使うかが問題か(笑)

3.27.2009

GNU Debuggerのサイトは悪質?

疲れすぎて眠れないような状態の夜。
いつものようにソフトウェアの使い方を調べつつ、あちこち行っていた中で、日本語で公開されているGDBのドキュメント(GDBで検索して、上の方にくる)は、3.5を相手にしたものだと言うことに気づいた。

気になってGDBのプロジェクトページを訪れてみると、最新版は6.8だという。
先に挙げたドキュメントは基本的な部分以外通用しない気がして、ドキュメントのダウンロードを行おうとしたその時、事件は起こった。



Operaが出す見慣れない警告……。
どうやら、「危険なソフトウェアを配布しているサイトであるから、アクセスしない方がいいよ!」ってことらしい。
そら、デバッガなんだから危険だろうと思ったけれども、今アクセスしようとしているのはドキュメントの配布場所だ。
ドキュメントが危険だとすれば、アーカイブに変なソフトが混じっている可能性だけだけれども、落としたPDFからはマルウェアもウィルスも検出されなかった。もちろん、配布されているPDFの中身も至ってフツウだし。(そして、配布されているドキュメントでも、最新版の機能を完全にカバーしているわけではなさそう。)

「ハハン、こりゃ、Downloadディレクトリの下にあるから、デバッガ本体と関連づけられて危険視されているんだな?」と思ったけれども、普通のDownloadリンクからたどれるデバッガの配布ページは何も警告してこない。

結局、GDBのプロジェクトサイトとドメインが違うから、それによるものだろうと推測し、無視して表示しているわけだけれども、なんだかキモチワルイ。



一応危なくなさそうだよってんで報告してあるけど、どういう訳なのか気になって仕方がない。
私の環境だけで起こっているのだろうか?
どなたか詳しいことをご存じならば、教えて欲しいなぁ。なんて。

3.24.2009

これだから、物理はおもしろい!

物理学というのは、ちょうど神様のチェスを見ているようなもの――たしか、ファインマンが言った言葉だったと思う。

しばらく見ていると駒の動きが分かってくる。
例えば魔術師の形に見える駒は、いつも同じ色のマス目の上を動いているとかね。
でも、時々キャッスリングみたいな、これまで知らなかった動作が起こる。

そんな風に続く文句だったと思うけど、まさに、それに近いことが起こったわけだ。
20日付だから、2日ぐらい前の記事になるんだけど、フェルミ研究所(フェルミといえば、フェルミオンやフェルミ推定にその名を残す大物理学者)が、新しい素粒子――それも、これまでの予測の範疇を超えた素粒子を発見したという記事が、ナショナルジオグラフィに掲載されていた。( 記事

「驚くべきことに、今回発見された粒子の存在は予測できなかった。従来の理論では、クオークや反クオークをどのように組み合わせてみても発見されたような粒子は構成できな」というコメントからも読み取れるとおり、これまでの理論では説明できない、新たな要素が見つかったわけだ。

私は素粒子物理学は専門外なので、門外漢としての素人発想だけれども、ひょっとすると、これはヒッグス粒子なしに物質が質量を得ることを説明できるとっかかりになるかもしれないし、先日ノーベル賞を取った南部先生の功績によるところが大きい「標準理論」についても、修正を迫るかもしれない内容なんだろう。

アインシュタインのような天才が出てきて、ニュートン力学に相対論的修正を迫ったように、標準理論も書き換えられることになるのかもしれない。
そこに、今ある標準理論の姿が見られるのかは分からないけれど、続報を楽しみにしたいニュースだと思う。

3.23.2009

Safari陥落。

セキュリティカンファレンスで、Safariが秒殺されたって話。

http://japan.cnet.com/news/sec/story/0,2000056024,20390207,00.htm


http://japan.zdnet.com/sp/feature/07zeroday/story/0,3800083088,20390176,00.htm

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0903/23/news018.html

特定URLをクリックさせるだけで、コンピュータの制御を得ることができてしまう脆弱性なんだそうな。
詳細は未発表だけど、近々修正されるでしょう。

とはいえ、(多くの人は神話と知っているけれど)安全をウリにしているMac上の標準とも言うべきブラウザに脆弱性が多いのは由々しき問題だと思う。
最近じゃiPhoneなんかの小型機器にも浸透しているブラウザだけに、より安全への意識向上が求められるだろうね。

あと、まったく個人的な感想だけど
・ IE8→陥落
・ Safari→陥落
・ Freifox→陥落
・ Google chrome→最後まで持ちこたえる(実は相手にされていなかっただけ?)
と、主要ブラウザがどうなったか報じられているのに、我らがOperaに関する言及が一言もないこと。
っていうか、OperaのOの字も見あたらないというこの悲しさ。

とはいえ、使っている側から見れば、実際にこういう現場に晒されれば、きっとOperaもこれらに違わず陥落したんだろうなぁと。

Codezineに記事が掲載されました。

.NET Frameworkの代表的なコレクションと使い方
というタイトルで記事を書かせていただきました。

今時、なんでGenerics使わないの?という疑問に対しては、1.x系のフレームワークでGenricsがサポートされていないからというのが大きなところです。

あと、なんとなくGenerics登場以降、Genericsの陰に隠れてしまったコレクションたちがかわいそうになったというのも理由として挙げられます。

がんばれ!マイナーコレクション!

3.22.2009

Skypeを4.x系にアップデートした。



久しぶりに起動したら、アップデートが利用できます~なんていうからアップデートしてみた。
そしたら図の通りキモくなったというオチ。

このほか、起動時にナビゲーション画面(それも、たいしたことをナビしてくれない)が表示されたり(速攻でOFFにしてやった。)、ログイン状態等を示すアイコンが、これまでのWeb2.0を思わせるぺかっと光ったクリスタル調のものからフラットな雰囲気のイメージに変わっていたりと、見た目には大幅なアップデートの様子。

そら、メジャーバージョンも上げたくなるわな。
肝心の通話機能についてはこれから調べるところ。