9.08.2009

TortoiseSVNを使ってみる

Linux環境では、プロジェクトや文書のバージョン管理に、GNU archかRCSあたりを使って居る訳なんですが、今回「そういえば、Windows環境下ではそういうものを導入していなかったなぁ」と思い立ち、TortoiseSVNというエクスプローラ拡張型のSVNクライアントを入れました。

使い心地はなかなか良いですが、バージョンの差異があるせいか、ネット上のチュートリアルサイトがほとんど役に立たなかったので、ここにメモ。

ローカル環境での、自分用リビジョンコントロールを前提にしているので、外のサーバからチェックアウトしたいとか、そういうのは知らないです。

1.まずはインストール。
公式サイトから、クライアントと言語パックをもってきてインストール。
※クライアントのインストール後は、再起動を要求された。

2.レポジトリを作成
適当な場所に新しいフォルダをつくり、そのフォルダを[右クリック]→[TortoiseSVN]→[ここにレポジトリを作成]として、レポジトリを作る。



3.ファイルやフォルダを追加する
今レポジトリにしたフォルダを[右クリック]→[TortoiesSVN]→[リポジトリブラウザ]としてレポジトリを開く。
表示された画面の右側のペインで[右クリック]→[ファイルを追加]をクリック。



表示されたファイル選択ダイアログから、ファイルを追加して、レポジトリへのファイルの追加は完了。
※ フォルダ単位で追加するときは、フォルダの追加を行う。

4.チェックアウト
レポジトリを[右クリック]→[SVNチェックアウト]か、リビジョンブラウザの右ペインを[右クリック]→[チェックアウト]かをして、ファイルのチェックアウトを行う。
これをすると、「どこのリビジョンから」「どのフォルダへ」内容をチェックアウトするのか聞いてくるダイアログが表示されるので、それぞれ選んでチェックアウトする。



5.コミット
チェックアウトした後は、チェックアウトしてきたものを編集する。
一通り区切りのいいところまで編集できたら、コミットしてレポジトリに変更を反映する。
このコミットした時点の状態が、リビジョンとして記録され、その時点まではさかのぼって復旧できるようになる。
レポートなり文章とか書いてると、究極的には一字一句書くごとにコミットしたい気分に駆られるけど、それは無理なので、「このへん」っていう区切りのいいところまで書いたらコミットする。

コミット前の、「変更したヤツ」や「変更したヤツを含んでいるフォルダ」には独特のマークが付くので、一目瞭然。

これをコミットするには、当該ファイルを[右クリック]→[SVNコミット]とするだけ。
あとは自動的にコミットしてくれる。
※ ログとしてメモを書けるけど、個人で使う分には、何を変更したかぐらいメモっておけばいいと思う。

これでコミットは完了。
コミット後、SVNの内容と変わりないファイルについては、これまた独特のマークが付くようなので一目瞭然。




使い方はこんなところ。
一人で使うときは、一回チェックアウトしてしまえば、以前のリビジョンに戻りたいので内限り、再度チェックアウトする必要は無く、最初にチェックアウトしたファイルをいじくってはコミット、いじくってはコミットという操作を繰り返せばいい。

「前の状態が欲しいなと思った時だけ、新たにチェックアウト」という利用スタイルになる。
いつもの作業にコミット操作というちょっとした作業が加わるわけだけれども、SVNはプレーンなデータもバイナリなデータも扱えるから、小説書いてる人やイラスト描いてる人も利用できる。

個人的には、大人数で使うなら分散型のバージョン管理システムがいいと思うけど、一人だけで使うならSVNでいいし、こういう使いやすいGUIツールがあるんだから、使わない手はないと思う。

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