久々の良書。
今回読んだのはコレ。
ノーベル物理学者益川先生と、iPSの発見者(あえて発明とは言わない。自然の中から発見して、名前を付けたんだと思うから)山中先生の対談を書籍にまとめたもの。
最初のうちは益川先生が聞き手、山中先生が語り手で進んでいくんだけれども、しばらく読み進めると、両者の考え方がステレオで語られている様子に変わっていく。
回旋型と直線型という二つの目標点への到達の仕方に、スパイラルモデルとウォーターフローモデルというふた種類のソフトウェア開発手法を重ねて考えてみると面白いなぁと思えてきた。
最近は一人の思想家の時代は終わったなんて言われているけれども、科学分野では一人による実験/分析は、既に坂田先生の時代に終わりが見えていたことを匂わせる記述があったりして面白かった。
いずれの言葉も深い意味はなく、まさに文面通り、真っ直ぐな意見として受け取れるものばかりで、本質を付いた短い一言一言が、科学分野で研究に携わる人以外にも、多くの日本人に読んで欲しいと思う一冊でした。
今月は既に三冊。
でも、まだまだ積んであるのでバリバリ読んでいきますv
0 件のコメント:
コメントを投稿