12.13.2011

エコカー補助金は正義か?

エコカー補助金が復活することになった。

枝野大臣は、国内の需要を呼び起こすと発言しているが
どう考えても「需要の先食い」以外のなにものでもない。

直前のエコカー補助金が経済にもたらした影響を考えても
とてもこの時期に早々と復活させるものではないだろう。

需要を先食いしてしまうことによって、保険がなくなる危険を考えなければならない。

前回のエコカー補助金を考えてみて欲しい。

販売店は補助金が終わって以後、売上が厳しかったら補助金は嬉しいなどとのたまっている。
本来ならば、補助金が出ている間に、需要の掘り起こしをしなければならなかったはずだ。

それが、生産が追いつかないだの何だのと言って
結局は先食いしている需要を食い尽くすことにばかり神経を使った結果
今の膠着した経済から全く抜け出せていない状態が続いているのではないだろうか。

税金を使っての補助金であって、国の経済のためには仕方のない痛みだというのであれば
補助金によって設ける産業界は、本当の需要の掘り起こしのために知恵を絞ることを確約するべきだろう。

振動経済を選ばず、経済成長を望むのであれば、常に胃を掻き毟りたくなるようなストレスに耐え
貪欲に需要の掘り起こしに務めるべきだ。

それができないのであれば、補助金など出すべきでなく、経済成長以外の国としてのあり方を議論するべきだろう。

今度のエコカー補助金は、期限切れまで一年ある。
今から先食いでない、本当の需要掘り起こしのために、各社の努力が試されている。

0 件のコメント: