6.22.2011

Mr.コンプレッサー プチコンキュート買ってみた。

賃貸マンションに住むようになって、私としては十分静かだと思っていたタミヤのACコンプレッサも、夜中に動かすのははばかられるような状況が続いていました。

けれども仕事上、平日は夜間に模型作業が集中するわけで、切ってヤスって盛っておしまいというわけにはいかない訳です。
せっかくの貴重な時間、すべてを筆塗りで済ませてもいいですが、最近手を出しているバイクや車の模型では、どうしてもエアブラシで塗りたい気持ちがあります。

そこであれこれ探していて、こんな動画に出会いました。

これは、GSIクレオスから出ている、Mr.コンプレッサー プチコンの動作動画です。
動作音が非常に静かな事がわかります。

これだ!と思って早速調べてみると、どうやら公称連続動作時間が30分と、極端に短いのです。
アマゾンのコメント欄にはそれ以上の連続稼動が可能である性能を持っている旨が寄せられていますし、実際に同社がリリースしているL5等の噂を聞いてもその通りなのでしょうけれども、若干の不安が残ります。

そこで私が購入したのはこちら。

プチコンの姉妹品ともいうべき、プチコンキュートです。

公称連続動作時間はプチコンの倍の1時間。(Amazonのページでは120分となっており、長時間の使用でも心配なさそうです)
加えてプチコンより若干高めの圧力と、プチコン並の静音性、金属味のない可愛いボディを持ち合わせています。

これらのスペックに加えて、想像以上にネット上での情報が乏しかったことも、ACコンプレッサ購入時に同様に情報が乏しく、苦労した私のハートに火をつけました。

そんな訳で、セカンドコンプレッサとして早速購入してみました。

購入してまず驚いたのは、梱包箱の小ささです。
Amazon.co.jpで購入したのですが、ご存知Amazon,やたら大きな箱で送ってくることでおなじみなはずです。
それが、まさかコンプレッサともあろうものが、XM02の箱に入って送られてきたではありませんか!
最初にコンビニで受け取った時には、Amazonが完全に梱包ミスをやらかしたと思いました。
コンプレッサともあろうものがこんなに小さいはずはない、発注と違う商品を送ってきたのだろうと。

これは文句の一つも電話で言ってやらねば・・・などと思いつつ帰宅し、箱を開けてみると、そこには紛れもなくプチコンキュートそのものがありました。

そう、Amazonの梱包ミスなどではなく、実際にプチコンキュートは、XM02の箱でも十分すぎるほどに小さかったのです。

早速、この小ささを伝えるためにどうしようかあれこれ悩んだ末に撮影したのが下記の写真たちです。



まずは箱のまま、コロコロコミック7月号と比較してみました。
ずいぶん小さいのがお分かりいただけると思います。

続いて側面から。左側がコロコロコミック7月号、右側がプチコンキュートの箱です。

これらを撮り終えたあとで早速開封。
開けてみると、さらに小さい!
小ささに驚きながらも内容物を確認。

中身はプチコンキュート本体、ACアダプタ、そしてプチコンキュートの吐出口であるPSサイズから、GSIクレオスやタミヤのエアブラシで標準的に使われている1/8Sネジへの変換ネジの3つです。

レギュレータやエアブラシは付属していないので、入門機として購入する際はご注意を。


続いてこの本体の小ささを味わってください。

PSPと比較

文庫本、「田宮模型の仕事」と比較。

ドデカミンエナジーコーラと比較。


500ミリのペットボトルをおけるスペースがあるなら、余裕で置ける小ささです。

さて、気になる性能ですが、動作音は最初に紹介した動画で聞くプチコンのものよりも、いくぶん静かに感じました。
扇風機の動く音のほうがずっと大きく感じたので、プチコンの動作音よりは、塗装ブースの動作音のほうが問題になりそうだと思うくらいです。(実際にはタミヤのシングルファン塗装ブースもかなり静かなので、近所には迷惑をかけずに塗装作業ができそうです。)

圧力についても調べてみます。
公称定格圧力は0.03MPa。最高圧力は0.08MPaとなっています。
吐出空気量は公称で3.0リットル/min、Amazonの情報によれば3.8リットル/minです。
どちらが本当かはわかりませんが、メイン機であるACコンプレッサに比べればずいぶん貧弱です。
(それでも、プチコンキュートのこの静音性能は買いだと思います。)

実際にレギュレータをかませて吐出させてみます。
レギュレータの圧力を一杯まで上げて、タミヤのエアブラシをつないでプチコンキュートの電源をONします。
ほんの数秒で最高圧力に達したようで、我が家のレギュレータでは、ほぼ100KPaを指しているのがわかります。

公称値を下回ることはあるだろうと思っていましたが、ほぼ公称どおりのスペックが出ていることにおどろきました。

続いてエアーを吹き出してみます。

シューッという音と共に急激に圧力が下がりましたが、やはり30KPaあたりをキープしているようです。

粘度の高いコーティング剤や塗料を吹くには明らかにパワー不足を感じますが、普通にタミヤのアクリルカラーを吹き付けたり、エナメル塗料を吹きつけるには十分な圧力が出ていると思います。

まだ実際の吹付けを行っていないので、いくらか吹きつけてみて、また別のレポートにまとめたいと思います。

とにかく静かで小さいです。
加えて発熱量も小さく、机の引き出しに入れて使うこともできると思います。

水抜き目的で水抜き付きのレギュレータや、湿度の高い環境ではミストセパレータとの併用が必須だとは思いますが、入門機として、セカンドマシンとして、現状ではかなりおすすめできるコンプレッサーなのではないかと思います。


以前にタミヤのACコンプレッサー購入を決めた時の記事はこちら。
Repse - 子羊は魚の夢を見るか? -: 社会人の塗装環境選び。(エアブラシ、コンプレッサ、塗装ブースなど)

0 件のコメント: